香嵐渓のモミジ

香嵐渓のモミジ(愛知)は、巴川沿いの渓谷に約4000本ものカエデやモミジが植えられた日本有数の紅葉名所で、渓流・山・歴史ある寺院が一体となるスケールの大きな紅葉写真が楽しめます。昼間は巴橋や待月橋から、川面に映る紅葉と山肌を広角でダイナミックに押さえ、夕方以降はライトアップされた木々をスローシャッターで幻想的に描写したいところ。もみじのトンネルでは、頭上いっぱいの赤や橙に覆われる瞬間を縦構図で切り取ると、圧倒的な色の渦が画面に広がります。混雑を避けたい場合は早朝や雨の日が狙い目で、濡れた石畳や橋の欄干に映るモミジの反射を前景に使えば、人の少ない静かな香嵐渓の表情をしっとりと描写できます。