ヒトツバタゴ自生地(犬山市垣ノ内)

ヒトツバタゴ自生地(愛知)は、矢作川流域や丘陵地の崖斜面に自生し、5月頃になると一斉に真っ白な花を咲かせて「なんじゃもんじゃの木」の名にふさわしい存在感を放ちます。夕方の斜光が当たる時間帯には花の陰影が立ち、立体的なボリューム感が強調されます。広角で群落全体と里の風景を入れても、望遠で一株だけを切り取っても画になり、里山ポートレートの背景にもぴったりです。自生地周辺には里山の畑や古い家並みも残っているため、生活のディテールを前景に入れると土地の物語が画面に乗ってきます。花びらが落ちた後の白い絨毯も絵になるので、ピークを過ぎたタイミングも捨てずに狙うと良い撮影フィールドです。