片貝谷

片貝谷は、北アルプス立山連峰の山腹を源とする片貝川が作り出した深い谷で、雪を頂いた峰々と荒々しい岩稜、エメラルドグリーンの流れが一度に収まるスケール感抜群の撮影地です。残雪期は白と黒の陰影が力強く、夏はガスが谷を出入りして山肌を見え隠れさせます。秋は紅葉した斜面と川の色が鮮やかに響き合い、晴れた日には稜線までクリアに抜けます。稜線を背景に中望遠で谷筋を圧縮したり、河原から広角で前景に岩を大きく入れると、立山の懐の深さが伝わる一枚になります。