笹山

静岡の笹山は、周囲を深い谷と山々に囲まれた落ち着いた雰囲気の山で、南アルプスらしいスケール感のある風景を楽しめます。山頂や稜線からは、幾重にも重なる尾根と谷が広がり、空気が澄む季節には遠くの高峰までシルエットとして浮かび上がります。朝夕の斜光を利用すると、山肌に濃い陰影が入り、モノクロ表現にも耐える力強い写真が撮れます。雪が残る時期は、白い稜線と濃い森のコントラストが特に魅力的です。三脚を据えて雲の流れを長秒露光で写し取れば、静けさの中に時間の流れを感じさせる一枚に仕上がります。林道沿いの沢や滝もセットで撮影すれば、山全体の立体感やスケールを物語としてまとめやすくなります。