紅岩

紅岩は、鉄分を帯びた赤い岩肌が光で表情を変える地質被写体。午前の斜光で凹凸が立ち、曇天なら赤の階調が滑らかに残ります。広角で岩壁の量感と空を入れ、望遠で層理や割れ目を切り取るとシリーズが締まる。雨上がりは色が深く、滴が小さなハイライトに。足元の苔や草を前ボケに置けば“赤と緑”の対比が効き、夕方の逆光では輪郭が締まって彫刻的。濡れた日は偏光で反射を抑え、赤の飽和を避けて露出は少しマイナスが安全です。35mmで面のグラデを押さえ、200mmで割れ目の反復を狙うと図案化できます。晴れの日は空を少し入れてCPLで青を締めると、赤がより映えます。