山彦橋

深い谷に掛かる橋は、見下ろす高さと岩肌の迫力で“縦の奥行き”が作りやすい被写体。新緑の季節はグリーンの階調が豊かで、紅葉期は色が爆発、冬は雪と岩のコントラストが引き締まります。欄干やワイヤーを前景に置くと立体感が出やすく、人物を小さく入れるとスケールが一気に伝わる。霧や雲が谷に溜まった日は幻想度が跳ね上がるので天気読みも楽しい。広角で谷の深さを誇張し、望遠で崖肌の模様を切り取ると別の顔に。暗部がつぶれやすいので露出は慎重に、できればRAWで。渓谷は明暗差が大きいので、ブラケットで保険をかけると安心。縦構図で谷底へ落ちるラインを強調すると迫力が出ます。