お休み処

静岡の街道沿いに佇むお休み処は、格子戸と暖簾、木のベンチが旅の途中の一コマを切り取らせてくれる小さな舞台です。広角で軒先と道、行き交う人や自転車を入れればスナップ感が出て、曇天や小雨の日は提灯と濡れた路面の反射がしっとりとした空気を作ります。中望遠で湯気の立つ茶碗や急須、棚の土産物を寄れば、匂いや温度まで写真に乗るよう。早朝の開店準備や夕暮れの店じまいの時間を狙うと、生活のリズムが伝わる物語写真が撮れます。旅の仲間を被写体に、席に座る瞬間や湯のみを手に取る仕草を撮れば、アルバムの“間”を支えるカットになります。