村半

村半は、川沿いの城下町に残る大きな商家で、白壁と格子、水路に映る外観がフォトジェニックな一軒です。橋の上から広角で構えると、家並みと水面のリフレクションが一枚に収まり、夕方は行灯や室内灯が川面ににじみます。軒下の看板や暖簾、木箱に中望遠で寄れば、水とともに暮らす商いの時間が伝わります。雨の日は路面と川が黒く締まり、白壁とのコントラストが増してモノクロもよく映えます。観光客の姿を少しだけ入れると、今も息づく城下町の生活感まで写し取れます。夏祭りの提灯や踊りの人波が重なれば、一帯がそのまま時代劇のセットのように変わります。