大峰山寺

修験道の聖地・大峰山寺は、山上ヶ岳の頂に建つ堂宇と、眼下に重なる山々のレイヤーが圧巻。登拝は本格的登山になるので機材は最小限に絞りたいですが、広角一本あるだけで山門と空、遠くの峰々をダイナミックに切り取れます。早朝の雲海や夕暮れの稜線シルエットは、露出をやや切り詰めて空のグラデーションを主役にすると、修験の厳しさと美しさが同居する一枚になります。岩場での撮影は安全第一で、足元を確認しながら構図を探したい山寺です。山頂は天候の変化も激しいので、雲の動きを読みながら短時間で構図と露出を決める判断力も鍛えられる、まさに“修行向き”のロケーションです。