茂林寺

茂林寺は昔話「分福茶釜」で知られる寺で、境内のあちこちに並ぶタヌキの像が圧巻の被写体です。参道の両脇に並ぶタヌキを広角でやや低めから撮ると、表情の違いが一気に伝わるユニークな一枚になります。中望遠で一体ずつ寄れば、目線やお腹の膨らみなど細かな違いをじっくり楽しめます。曇天や小雨の日は陶器の質感が柔らかく出て、濡れた石畳も相性抜群。秋の落ち葉や冬の薄雪が乗ると物語味がさらに増し、家族連れを小さく入れると絵本のような写真になります。本堂や山門とタヌキを組み合わせた縦位置構図はフォトスポット然としつつも、絞り次第で観光写真にも作品風にも振り分けられます。