城端別院善徳寺

城端別院善徳寺は、圧倒的な木造伽藍の量感が魅力の“建築で勝つ”寺。大屋根の反り、太い柱、格子戸の反復がそのまま構図になります。広角で堂全体と前庭の奥行きを押さえ、標準で水平垂直をきっちり、中望遠で彫刻や錺金具、梁の木目へ寄ると密度が上がる。曇りや雨上がりは木の色がしっとり出て、冬は雪が白い余白を作って線が際立つ。夕方は影が深くなるので、少しアンダーで渋くまとめたい。人を小さく入れるとスケールが一発で伝わります。室内は光が落ちる分、手ブレ対策は必須。手すりに寄せて撮るか、三脚で低ISOにすると木の階調が生きます。