逢瀬神社

逢瀬神社は、参道の直線と社叢の奥行きが“物語の入口”になる。朝は人が少なく、鳥居を正面シンメトリーで押さえるだけで端正に決まる。雨上がりは石畳が鏡になり、夕方の斜光は刻字を浮かせる。広角で導線と余白を作り、50〜85mmで注連縄の結び目、奉納札の紙質、狛犬の目線を寄って密度を足す。新緑は爽やか、秋は黄葉が差し色、雪の日は静けさが際立つ。縁結びの札があれば手元カットを挟むと説得力が増す。人影を1/2秒で少し流すと“出会いの時間”まで写る。最後は手水の水滴で締めたい。参道のカーブがあれば斜め構図で視線を誘導し、朱は飽和しやすいので少しアンダーが安全。