仁王山護国寺

仁王山の名の通り、門前の仁王像と石段の迫力が撮りどころ。朝の斜光は筋肉の陰影を立て、曇天は黒つぶれを防いで階調が残る。広角で石段の反復を縦構図にし、50mmで歪み少なく山門を端正に、望遠で仁王の表情・木目・金具の擦れを圧縮。春は若葉、秋は紅葉が額縁になり、冬は雪で色数が減って線が際立つ。雨上がりは石が黒く締まり、C-PLで濡れ葉の反射を整えると質感が伸びる。夕方〜ブルーアワーは灯りが点で効き、参拝者を小さく入れるとスケールが伝わる。仁王の赤い口や藁草履は飽和しやすいので露出は控えめ。モノクロなら彫りがさらに強い。