大山阿夫利神社

丹沢大山の信仰を背負う社で、霧・雲・夕景がそのまま被写体。ケーブルで上がれる下社周辺は朱の社殿と杉木立、相模湾や江の島まで抜ける眺望が魅力だ。朝は雲海、夕方は逆光で鳥居が締まり、雨上がりは濡れ石と苔が渋い。広角で参道の奥行き、標準で鈴緒や扁額、望遠で山肌の層を圧縮するとスケールが出る。山上は天気が変わりやすいので、NDで雲を少し流すと“山の時間”が写る。秋の紅葉は彩度が上がるので少しアンダー、冬は空気が澄んで輪郭が鋭い。夜景が出る日は光跡も狙える。汗をかく季節は逆光で枝葉を透かすと爽やか。参道の石段は縦構図で攻めると高さが出る。