白岩山窟

西伊豆町仁科沢田、船溜まりの北側にある小さな丘を掘り抜いた岩窟が白岩山窟。壁面中央の金輪仏頂尊をはじめ、鉄線描きの刻線に墨が入った壁画が残り、朱の光背も見どころです。破損防止で格子越しの拝観になるため、望遠で切り取ると写しやすい。曇天は反射が少なく線が読みやすく、雨上がりは濡れた岩が黒く締まります。広角で“洞窟の額縁”を作り、周辺の港町の気配を少し入れると物語が増えます。夏は外光が強いので露出差に注意、冬は光が柔らかく階調が出やすいです。手ブレしやすいので高感度や手ぶれ補正を味方に。モノクロにすると線の美しさが際立ちます。