旧萩藩御船倉

萩の城下町を流れる橋本川沿いに建つ旧萩藩御船倉は、白壁と黒いなまこ壁、分厚い瓦屋根が水面に映る“倉の風景”が主役。夕方は川の反射で壁が柔らかく光り、雨上がりは石畳が艶を足します。広角で倉と川をまとめ、望遠で格子や腰壁の文様に寄ると渋い。倉前の係留杭や水路の石積みを前景に置くと奥行きが出て、舟運の気配まで写せます。風のない日はリフレクションが鏡になり、縦位置で水面を多めに入れると静けさが増します。春は柳と桜、夏は夕涼みの舟影、秋は紅葉、冬は澄んだ空気で輪郭が締まり、夜は街灯が壁をなめるのでモノクロも◎。ブルーアワーに三脚で撮ると最高。