走田9号墳

長岡京の寺域に残る走田古墳群の一基で、横穴式石室が保存されているのが嬉しいポイント。入口から奥へ向かう石のラインは、超広角で低い位置から撮ると“吸い込まれる導線”になります。石の角が作る影は朝夕が最も美しく、雨上がりは苔や水滴が光って質感が倍増。紅葉期は背景の色が効き、冬は落葉で墳丘の輪郭が読みやすい。暗部は手ブレしやすいので三脚か高感度＋連写で対策し、露出ブラケットで石の階調を残したい。境内の建物や石段を端に入れると、史跡が“今の生活圏”にある感じも写せます。静粛に、フラッシュは控えめに。ぜひ。