箱根旧街道の松並木

箱根旧街道の松並木は、石畳と松の黒い幹が一直線に並び、歩くだけで構図が決まる歴史道。広角で低く構えると石畳の凹凸が奥へ吸い込まれ、望遠では幹の反復がグラフィカルに締まります。新緑は葉が透け、紅葉期は点在する色がアクセント。雨上がりは石畳の艶、冬は薄雪でハイライトが増えて別景色です。朝霧や夕方の斜光は陰影が最高潮。NDで人を流す、PLで反射を整えるなど小技も効き、旅人の後ろ姿を一点置けば“街道の時間”が写ります。縦位置で幹を空へ抜くと樹間のリズムが強調され、足元は滑りやすいので歩きやすい靴で。安全第一。