金沢城 五十間長屋

金沢城の五十間長屋は、白い漆喰壁と長い屋根が伸びる圧巻のスケールで、反復する窓・柱・梁がそのまま写真のリズムになります。外観は広角で石垣の角を前景に置くと量感が出て、内観は中望遠〜望遠で柱列を圧縮すると奥行きが強調。冬の雪化粧は白の階調が美しく、夕景〜ライトアップは漆喰の陰影が立体的に浮かびます。雨の日は濡れた石の反射が効き、曇天でも白飛びしにくいのがうれしい。人の流れをぼかして“城の時間”を表現するなら、三脚で低速シャッターもおすすめです。瓦の反復も美味しいので、端から端まで入る位置を探すのが楽しい。鉛色の空の日ほど白壁が映えます。