大室古墳群(長野市松代町大室)

大室の田園に点在する古墳の盛り土は、なだらかな影と草の質感が主役。春は芽吹き前の淡色、夏は深緑、秋は黄金の稲、冬は雪の白が輪郭をくっきり出します。低い目線で墳丘を重ねて奥行きを作るか、夕陽の斜光で起伏を強調するのが王道。望遠で“丸い山”を圧縮すると反復が気持ちよく、広角なら畦道をリードラインにできる。霧の朝はシルエットが浮き、人物や自転車を点景に入れるとスケールも明快。案内板は最小限にして“地形の記憶”として撮りたい場所です。朝日が低い日は逆光で草が縁取られ、35mmでも立体感が出ます。70-200mmで等間隔の起伏を切り取るのも気持ちいい。