川上のユズおよびナンテン自生地

川上のユズおよびナンテン自生地は、山間の斜面に自生するユズの木と、足元を彩るナンテンが一体となって季節を知らせるフィールドです。晩秋にはユズの黄色い実と、ナンテンの赤い実が緑の葉の中から顔を出し、色のコントラストが美しい画になります。斜面下から見上げて撮れば、果実の彩りと背後の里山の稜線が重なる立体的な構図に。冬枯れの背景を選べば、実の色が一層引き立ち、山里の静かな時間とささやかな豊かさを表現できます。収穫前後には籠や道具をそっと画面の端に入れるだけで生活の温度も伝わります。マクロで果実に寄ったカットと広角で斜面全体を押さえたカットを並べれば、小さな山里の物語としてまとまります。