栂池自然園の水芭蕉

栂池自然園の水芭蕉は、標高1900メートル前後の湿原に群生し、雪解けの進む6月上旬から7月中旬にかけて純白の仏炎苞が一斉に顔を出します。木道から見下ろすと、新緑の湿原に白い点描が広がり、その向こうに残雪の白馬三山がそびえる壮大な構図が楽しめます。早朝の無風時は水面への映り込みも美しく、逆光気味に構えると花弁が半透明に輝きます。広角とマクロを使い分け、高山ならではの透明感を丁寧に写し取りたいスポットです。虫除けや防寒対策をしっかり整えて、朝の澄んだ光の時間帯を狙えば、山と湿原、花の三要素がそろった爽やかな高原カットが撮れます。