ひるがの高原の水バショウ

ひるがの高原の水バショウは、残雪の残る湿原に白い仏炎苞が立ち上がり、高原の遅い春を知らせてくれる被写体です。木道から見下ろせば、雪解け水の流れと水バショウ、新緑前のカラマツ林が重なる柔らかなレイヤー構図に。曇天なら白飛びを抑えやすく、マクロで一株に寄れば透明感ある花の質感も表現できます。早朝の霧が絡む日は背景がやさしく溶け、静かな湿原の空気ごと写真に閉じ込められます。