豊田市美術館

世界的建築家・谷口吉生が手がけたミニマルな白い箱が水盤に浮かぶように建ち、周囲の空や樹木を映し出す。直線を活かした回廊やガラス壁面は雨の日の水滴、夕刻のグラデーション、冬枯れのシルエットなど時間帯ごとに異なる陰影を生み、ミラーショットや対称構図が取り放題。企画展に合わせて屋外彫刻が入れ替わるため訪れる度に新たな被写体が見つかる。市街地を望む高台にあり、夜は街明かりを背景にした長秒撮影も楽しい。館内は三脚禁止だが屋外は使用可。日没後のライトアップでは水盤に映るブルーのガラスブリッジがSF的世界観を演出し長秒露光がはかどる。