金松桜

金松桜は、周南市鹿野の田園地帯にぽつんと立つ巨大なヤマザクラで、幹回り約3m、樹高約30mの堂々とした一本桜です。周囲に遮るものがほとんどないため、どの方向からでも桜の全景と空をすっきり抜けるのが撮影の魅力。満開時には白い花が樹冠をびっしりと覆い、青空やまだ雪を残す山並みと組み合わせれば、山口の春を象徴するダイナミックな一枚になります。根元の畦道を前景に入れると、集落の暮らしと桜との距離感が伝わります。夕暮れには逆光でシルエットを狙うと、孤高の存在感が一層強調されます。三脚を据えてじっくり向き合いたい木です。