ぼたん(西福院)

千葉県東庄町の西福院は、境内に約300株のボタンが咲く小さな花の寺で、4月下旬には色とりどりの大輪が石畳や本堂前を華やかに彩ります。こぢんまりとした境内は人が分散しやすく、花と建物のバランスを落ち着いて探れるのが大きな魅力です。順光では花の発色を素直に引き出し、逆光では花弁を透かして背景を大きくぼかすことで、同じ株から全く違う印象の作品が生まれます。山門から本堂へと歩きながら立ち位置を変え、視線の流れを意識して撮ると、アルバム全体のストーリーも組み立てやすくなります。