臥竜の楓

臥竜の楓は、地を這うように幹を伸ばした姿が名前の通り伏せた竜を思わせる古木で、紅葉期には一面が燃えるような朱に染まります。低く広がる枝のおかげで、足元から頭上まで紅葉の天井を生かしたローアングル構図が取りやすいのが魅力です。幹に沿って置いた三脚からスローシャッターで人の流れをブレさせれば、静止した楓との対比が印象的な一枚に。曇天の日は反射が抑えられ、苔むした幹と落ち葉の階調もじっくり描写できます。