三嶋大社のキンモクセイ

三嶋大社のキンモクセイは、樹齢およそ1200年ともいわれる国指定天然記念物の古木で、秋になると境内に甘い香りを漂わせる存在感抜群の被写体です。高さ・枝張りともに堂々とした樹形で、満開時には細かなオレンジ色の花が枝先までぎっしり付き、近づいてクローズアップすれば、花の密度と香りまで伝わるような写真になります。社殿の朱や灯籠を背景に、斜めから枝を切り取ると色の対比が際立ち、夕暮れ時には提灯の明かりと花房が柔らかく溶け合う情緒的なカットが狙えます。参拝客のシルエットを小さく添えると、秋詣での記憶を写し込んだ一枚になります。