文武学校

松代藩が1864年に創設した文武学校は、武道場と学問所が左右対称に配置された重厚な木造建築。磨かれた床に映る格子窓の光や長い回廊の遠近感は広角レンズで映える。春は庭の桜、秋はモミジが柱越しの額縁効果を生み、歴史的空気と季節感を同時に捉えられる。甲冑試着や砲術演示の日を狙えば人物を絡めた物語性あるカットが撮れる。天井梁や欄間の意匠を際立たせるためローアングルで撮れば木の温もりと対称美が強調され、雨上がりは石畳の映り込みが美しい。ライトアップ時は光と影の競演が幻想的で、歴史衣装を借りればタイムスリップ感のあるポートレートにも最適。