
【2026年版】Canon RF85mm F1.4 L VCMレビュー|画質・AF・動画性能と競合3本を比較








Canon RF85mm F1.4 L VCMは、ポートレートで定番の85mmに開放F1.4を組み合わせ、静止画と動画の両方を想定して設計されたLレンズです。質量約636gのレンズにVCMとアイリスリングを備え、人物撮影では大きなボケを生かしつつ、動画では静かなAFや絞り操作に対応します。ただし、レンズ内手ブレ補正は非搭載で、最大撮影倍率は0.12倍。手ブレ補正や近接性能を重視する場合は、ほかの85mmも比較候補になります。この記事では、画質、AF、動画性能、操作性、競合レンズとの違いを詳しく紹介します。
この記事のサマリー

RF85mm F1.4 L VCMは、F1.4の大きなボケと高い解像力に加え、静止画と動画の両方を想定した操作系を備える85mm単焦点。

VCMによる高速・静粛なAFとフォーカスブリージングを抑えた光学設計を採用し、人物の写真と動画を同じレンズで撮りたい人に向く構成です。

レンズ内手ブレ補正は非搭載です。ボディ内手ブレ補正(IBIS)の有無や、三脚・ジンバルなどを使用するかによって撮影時の条件が変わります。

最短撮影距離0.75m・最大撮影倍率0.12倍のため、料理や小物を大きく写したい人にはRF85mm F2 MACRO IS STMも比較候補です。

より浅い被写界深度ならRF85mm F1.2 L USM、ボケの輪郭を重視するならRF85mm F1.2 L USM DS、近接性能やレンズ内ISを求めるならRF85mm F2 MACRO IS STMと、用途に応じて選び分けられます。
Canon RF85mm F1.4 L VCMのレビュー要点

85mmは、人物を同じ大きさに写す場合、標準レンズより撮影距離を取りやすい焦点距離です。その結果、顔の遠近感が強調されにくく、背景に入る範囲も整理しやすいため、ポートレートで広く使われています。
Canon RF85mm F1.4 L VCMは、RF85mm F1.2 L USMほど大きく重くなく、RF85mm F2 MACRO IS STMより1段明るいF1.4を採用しています。さらにVCMやアイリスリングを備え、静止画だけでなく動画撮影にも対応した85mmとして位置づけられています。
おすすめな人
人物撮影を中心に、1つの現場で静止画と動画の両方を撮る人に向いています。たとえばブライダルやイベントでは、ポートレート撮影から動画収録へ切り替える場合でも、レンズ交換をせずに85mmの画角とF1.4の大きなボケを活用できます。
また、RF F1.4 L VCMシリーズの単焦点レンズを複数使う動画撮影にも合わせやすい設計です。20mm・24mm・35mm・50mm・85mmでは操作系や外装設計の共通化が図られており、焦点距離の異なるレンズを交換しながら撮影する人にも扱いやすい構成です。
不向きな人
まず、レンズ内手ブレ補正を重視する人は、使用するボディとの組み合わせを考える必要があります。本レンズには光学式手ブレ補正がないため、IBIS非搭載ボディではレンズ側による補正を利用できません。
また、アクセサリーや料理などを大きく写す撮影が中心なら、近接性能の高いRF85mm F2 MACRO IS STMが比較対象です。さらに、F1.2ならではの浅い被写界深度と大きなボケを最優先する場合は、RF85mm F1.2 L USMも検討できます。
要素別レビュー早見表
Canon RF85mm F1.4 L VCMの主な特徴を、静止画と動画の両面からまとめました。
要素 | 特徴 |
|---|---|
解像力 | UDレンズとGMo非球面レンズを採用し、開放F1.4から画面全域の高画質化を重視した光学設計 |
ボケの質 | F1.4の大口径によって大きな背景ボケを作れる。絞り羽根は11枚を採用 |
AF速度・静粛性 | VCMで4枚構成のフォーカスレンズ群を駆動し、高速・高精度なAFに対応。動画では静かで滑らかなフォーカシングを行える |
フォーカスブリージング | 光学設計でピント移動時の画角変化を抑制。対応ボディでは電子式のフォーカスブリージング補正も併用できる |
逆光性能 | ASC(Air Sphere Coating)を2面に採用し、フレアやゴーストの発生を抑える設計 |
近接性能 | 最短撮影距離0.75m、最大撮影倍率0.12倍。小物を画面いっぱいに写すクローズアップ撮影には向いていない |
手ブレ補正 | レンズ内光学式手ブレ補正は非搭載。IBIS搭載ボディではボディ側の補正を利用できる |
携行性 | 約636g、全長約99.3mm。最大径は約76.5mmで、大口径中望遠レンズとして小型・軽量化を重視した設計 |
動画操作 | クリック感のないアイリスリングを搭載。動画撮影時は1/32段ステップで絞り値が変化 |
価格 | 236,500円(税込)〜 |
※価格は、2026年8月25日時点のキヤノンオンラインショップ価格です。
Canon RF85mm F1.4 L VCMの基本情報

Canon RF85mm F1.4 L VCMは、キヤノンRFマウント用のフルサイズ対応中望遠単焦点レンズで、2025年9月27日に発売されました。RF F1.4 L VCMシリーズの85mmとして、静止画と動画の両方を想定した操作系を採用しています。
鏡筒は防塵・防滴に配慮した構造で、前玉には汚れを拭き取りやすいフッ素コーティングを採用。ただし、防塵・防滴性能を発揮させるにはカメラへの装着が必要で、砂塵や水滴などの侵入を完全に防ぐものではありません。
項目 | 値 |
|---|---|
対応マウント | キヤノンRFマウント |
焦点距離 | 85mm |
開放絞り | F1.4 |
最小絞り | F16 |
レンズ構成 | 10群14枚 |
特殊レンズ | UDレンズ、GMo非球面レンズ |
絞り羽根 | 11枚 |
最短撮影距離 | 0.75m |
最大撮影倍率 | 0.12倍 |
フィルター径 | φ67mm |
最大径×長さ | φ約76.5mm×約99.3mm |
質量 | 約636g |
レンズ内手ブレ補正 | なし |
IBISとの協調制御 | 中央約8.0段分・周辺7.0段分(EOS R1装着時、CIPA2024規格) |
AF駆動 | VCM |
防塵・防滴 | 対応(カメラ装着時) |
価格 | 236,500円(税込)〜 |
※価格は、2026年8月25日時点の公式通販サイトでの販売価格です。
※IBISとの協調制御による手ブレ補正効果は、EOS R1装着時のCIPA2024規格に基づく数値です。レンズ自体に光学式手ブレ補正は搭載されていません。
VCMとは:静止画と動画を意識したAF駆動方式
VCMは「Voice Coil Motor」の略で、磁場の中でコイルを前後に動かし、フォーカスレンズユニットを直線的に駆動する方式です。Canon RF85mm F1.4 L VCMではリアフォーカス方式を採用し、4枚構成のフォーカスレンズ群をVCMで動かします。
この方式により、質量の大きなフォーカスレンズ群を高速・高精度に動かしながら、動画では静かで滑らかなフォーカシングにも対応します。
なお、VCMに内蔵された電磁駆動部品からは微弱な磁気が発生します。植込み型心臓ペースメーカーなどの医療機器を使用している場合は、異常を感じたらレンズから離れ、医師に相談してください。
Canon RF85mm F1.4 L VCMのデザインと操作性のレビュー

大口径85mmはモデルによってサイズや重量の差が大きく、長時間の人物撮影では持ちやすさや操作部の配置も使い勝手を左右します。Canon RF85mm F1.4 L VCMでは小型・軽量化に加え、F1.4 L VCMシリーズで共通化された操作系やフィルター径も特徴です。
約636gでF1.2モデルより軽量
Canon RF85mm F1.4 L VCMの質量は約636gです。RF85mm F1.2 L USMは約1,195gなので、その差は約559gあります。
この重量差は、カメラを長時間構えるポートレート撮影や、複数のレンズを持ち歩くロケで機材全体の負担に関わります。さらに、20mm・24mm・35mm・50mm・85mmのF1.4 L VCMはフィルター径が67mmで統一されているため、光量を抑えるNDフィルターなどを焦点距離ごとに用意する必要がありません。
なお、RF14mm F1.4 L VCMはフロントフィルターに対応しておらず、外装サイズも異なります。同じF1.4 L VCMシリーズでも、この点は別仕様です。
3つのリングとレンズファンクションボタンを搭載
鏡筒にはフォーカスリング、コントロールリング、アイリスリングの3つを配置。加えて、AF/MFスイッチ、レンズファンクションボタン、アイリスリングをA位置で固定するIRISロックスイッチも備えています。
コントロールリングには、対応するカメラでISO感度や露出補正などの機能を割り当てられます。対して、アイリスリングは絞り操作専用で、クリックのない滑らかな操作感が特徴です。
静止画ではアイリスリングを利用できるボディが限られており、機種によってはボディ側のダイヤルから絞りを変更します。写真を中心に使う場合は、手持ちのEOS Rシリーズが静止画時のアイリスリング操作に対応しているか確認しましょう。
Canon RF85mm F1.4 L VCMの画質評価(解像力・コントラスト)

ポートレートでは、F1.4で背景を大きくぼかしたときに、瞳や髪などピントを合わせた部分をどこまで細かく描けるかが重要です。さらに、強い光が入る場面では色にじみやフレア、ゴーストの出方も画質に影響します。
開放F1.4から中央・周辺とも高い解像力
Digital Camera Worldのラボテストでは、F1.4から画面全体で高いシャープネスを記録し、その水準はF11まで維持されています。また、大きな絞りでは色収差が見られるもののF4では目立ちにくくなり、歪曲はわずかな糸巻き型という結果でした。
開放付近で人物と背景を分離したポートレートを撮る場合だけでなく、複数人を写すために絞った場面でも解像力を保ちやすい傾向です。撮影人数や背景の見せ方に合わせて、必要な被写界深度から絞り値を選べます。
色収差・逆光への対策
Canon RF85mm F1.4 L VCMはUDレンズとGMo非球面レンズを採用し、色収差をはじめとする各種収差を抑える設計です。さらにASC(Air Sphere Coating)を2面に施し、強い光が入る場面で発生するフレアやゴーストの低減にも配慮されています。
Canon RF85mm F1.4 L VCMのボケ味評価(玉ボケ・背景描写)

85mm F1.4は、被写体と背景の間隔を十分に取ることで、人物の後ろを大きくぼかしたポートレートを撮影できます。Canon RF85mm F1.4 L VCMは11枚の絞り羽根を採用しており、絞ったときもボケの形が多角形になりにくい構成です。
点光源では輪郭やオニオンリングが見える場合がある
PetaPixelの作例では、点光源の玉ボケに輪郭が付き、内部にオニオンリングが確認される場面があります。また、細かな光や模様が多い背景では、ぼけた部分に線や模様が残り、やや騒がしく見える場合があると評価されています。
そのため、夜景やイルミネーションで玉ボケを大きく取り入れる場合は、ボケ量だけでなく輪郭や内部の模様も作例で見ておきたいところです。対して、背景が遠く離れていたり、模様の少ない場所で撮影したりすると、こうした特徴は目立ちにくくなります。
背景との距離や配置によってボケの印象が変わる
背景を滑らかに見せたい場合は、絞り値だけでなく被写体と背景の間隔も重要です。人物の後ろに十分な距離を取れる場所を選ぶとボケを大きくしやすく、点光源や細かな模様が人物のすぐ後ろに重なる構図も避けやすくなります。
また、顔全体にピントを合わせたい場合や周囲の状況も残したい場面では、F1.4から少し絞る選択もあります。必要な被写界深度は撮影距離や構図によって変わるため、表現したい写真に合わせて調整しましょう。
Canon RF85mm F1.4 L VCMのAF性能レビュー(VCMの実力)
85mm F1.4はピントが合って見える範囲(被写界深度)が浅くなりやすく、人物撮影では瞳や顔へのAF精度が重要です。特に歩いている人物や表情が頻繁に変わる場面では、レンズのフォーカス駆動に加えて、カメラ側の被写体検出や追従性能も撮影結果に関わります。
VCMによる高速・静粛なAF
Canon RF85mm F1.4 L VCMは、高速・静粛なAFを特徴としています。F1.4で人物を撮る場面では素早いピント合わせに対応し、駆動音を抑えたい式典やインタビューなどでも使用しやすい設計です。
AF性能は使用するボディにも左右される
人物や瞳の検出、サーボAFによる追従は、組み合わせるボディのAFシステムにも左右される要素です。レンズがピント群の駆動を担うのに対し、被写体の検出や追従はボディ側の役割が大きく、EOS Rシリーズの機種によって挙動も異なります。
人物や動体を中心に撮る場合は、レンズの駆動性能だけでなく、使用するボディの人物・瞳検出や追従性能も確認しましょう。
Canon RF85mm F1.4 L VCMの動画適性レビュー(ブリージング・操作感)

動画では、ピント移動に伴う画角変化と、撮影中の絞り操作がレンズの扱いやすさに関わります。Canon RF85mm F1.4 L VCMは、この2点を意識した光学設計と操作系を備えています。
フォーカスブリージングを光学設計で抑制
フォーカスブリージングとは、ピント位置を変えた際に画角まで変化して見える現象です。たとえば対談で手前の人物から奥の人物へピントを移すと、映像全体がわずかに拡大・縮小したように見えることがあります。
Canon RF85mm F1.4 L VCMは、この画角変化を光学設計によって抑えています。さらに、対応するEOS Rシリーズでは電子式のフォーカスブリージング補正も併用できるため、対談やインタビューでピント位置を切り替える場面でも構図の変化を抑えやすくなります。
アイリスリングは動画で1/32段ステップに対応
アイリスリングにはクリック感がなく、動画撮影中も滑らかな操作で絞りを変更できます。また、動画撮影時はカメラ側の設定にかかわらず1/32段ステップで絞り値が変化する仕様です。
ただし、使用するボディによってアイリスリングの制限は異なります。EOS R/EOS RP/EOS Ra/EOS R3/EOS R5/EOS R6/EOS R6 Mark II/EOS R7/EOS R8/EOS R10/EOS R50/EOS R100では、動画撮影中にアイリスリングを操作するとAFで被写体にピントが合いにくくなる場合があるため注意が必要です。
EOS R5 CとEOS C70では動画時にアイリスリングを利用できますが、最新ファームウェアへの更新が必要になります。使用するボディによって対応範囲が異なるため、動画撮影でアイリスリングを多用する場合は事前に確認しましょう。
Canon RF85mm F1.4 L VCMの近接性能・汎用性レビュー
Canon RF85mm F1.4 L VCMの最短撮影距離は0.75m、最大撮影倍率は0.12倍です。人物の顔や上半身を撮る用途には対応できますが、小物を画面内に大きく写すクローズアップ撮影を重視した仕様ではありません。
料理や小物を大きく写すならRF85mm F2 MACRO IS STMも候補
最大撮影倍率0.12倍では、指輪やアクセサリー、時計、コスメなどをフレーム内に大きく配置しにくい場面があります。対して、RF85mm F2 MACRO IS STMは最短撮影距離0.35m・最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロに対応。近接撮影の頻度が高い人には、こちらも比較候補です。
APS-Cでは35mm判換算約136mm相当の画角
APS-Cセンサーを搭載したEOS Rシリーズに装着した場合、レンズの焦点距離自体は85mmのままですが、写る範囲は35mm判換算で約136mm相当になります。フルサイズより画角が狭くなるため、ステージや発表会などで離れた人物を大きく捉えたい場面にも使いやすいでしょう。
ただし、室内では画角の狭さが制約になる場合があります。全身を入れるには被写体との距離が必要になるため、自宅や小規模なスタジオでは50mmなど、より短い焦点距離のレンズの方が構図を作りやすいでしょう。
Canon RF85mm F1.4 L VCMの手ブレ補正レビュー

Canon RF85mm F1.4 L VCMには、レンズ内光学式手ブレ補正が搭載されていません。ただし、IBISを搭載したEOS Rシリーズではボディ側の手ブレ補正を利用できるため、使用するカメラによって手持ち撮影時の条件が変わります。
静止画では手ブレと被写体ブレを分けて考える
手ブレ補正が補正するのは、撮影者によるカメラの揺れです。人物自身が動いたことで生じる被写体ブレは別なので、暗い場所で静止している人物と、歩いたり踊ったりしている人物では必要な撮影設定が異なります。
Canon RF85mm F1.4 L VCMはF1.4まで絞りを開けられるため、F2のレンズより多くの光を取り込めます。その分、同じISO感度なら速いシャッタースピードを選びやすくなりますが、必要な数値は被写体の動きや周囲の明るさによって変わります。ISO感度、シャッタースピード、絞り値は撮影環境に合わせて調整しましょう。
動画では撮影方法に合わせて支持機材を選ぶ
85mmの手持ち動画では、広角レンズより画面上の揺れが目立ちやすくなります。そこで、ボディ内手ブレ補正だけに頼らず、撮影方法に合わせて三脚・一脚・ジンバルを使い分けるのも選択肢です。
たとえば固定した構図のインタビューなら三脚、立ち位置を変えながら撮る場合は一脚、歩きながらカメラを動かす場面ではジンバルが候補になります。ただし、ボディ内手ブレ補正や動画電子ISの有無・仕様はEOS Rシリーズによって異なるため、使用するカメラも含めて考える必要があります。
Canon RF85mm F1.4 L VCMと競合機の比較

Canon RF85mm F1.4 L VCMと比較しやすい純正85mm単焦点は、RF85mm F1.2 L USM、RF85mm F1.2 L USM DS、RF85mm F2 MACRO IS STMの3本です。いずれもキヤノンRFマウントなので、EOS Rシリーズへマウントアダプターなしで装着できます。
それぞれ開放F値やボケ描写、近接性能、手ブレ補正に違いがあります。人物撮影で何を優先するかを基準に、主な特徴を比較してみましょう。
機種 | 主な違い | 向いている用途 |
|---|---|---|
F1.4、VCM、アイリスリングを搭載。レンズ内ISは非搭載 | 人物の静止画と動画を1本の85mmで撮りたい人 | |
F1.2の大口径。より浅い被写界深度と大きな背景ボケ | F1.2の描写を重視するポートレート撮影 | |
F1.2、DSコーティングを採用。開放時の明るさは通常のF1.2より約1 1/3段低下 | 玉ボケや背景のボケ描写を特に重視する人物撮影 | |
最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ、レンズ内ISを搭載 | 人物に加えて花、料理、小物なども撮りたい人 |
RF85mm F1.2 L USM:F1.2の大きなボケを重視する人向け
RF85mm F1.2 L USMは、開放F1.2まで絞りを開けられることがF1.4 L VCMとの大きな違いです。同じ撮影距離と構図ならF1.4より被写界深度を浅くでき、背景をさらに大きくぼかしたポートレートを撮影できます。
2026年8月27日時点のキヤノンオンラインショップ価格は424,600円(税込)〜で、F1.4 L VCMの236,500円(税込)〜より高い設定です。サイズ・重量にも差があるため、F1.2の描写をどこまで優先するかが判断基準になります。
静止画を中心にF1.2を積極的に使う人向けで、動画撮影や携行性まで考えるとF1.4 L VCMとの違いが大きくなります。
RF85mm F1.2 L USM DS:ボケの輪郭まで重視する人向け
RF85mm F1.2 L USM DSは、通常のRF85mm F1.2 L USMをベースに「DS(Defocus Smoothing)コーティング」を採用したモデルです。レンズ中心部から周辺に向けて透過率を徐々に下げ、玉ボケなどの輪郭を柔らかく見せる仕組みになっています。
単純にボケを大きくするだけでなく、点光源の輪郭や背景のつながりまで重視するポートレートでは比較対象です。ただし、DSコーティングによって開放時の明るさは通常のF1.2より約1 1/3段分低下するため、F1.2という表記だけで通常モデルと同じ明るさとは考えないようにしましょう。
2026年8月27日時点のキヤノンオンラインショップ価格は495,000円(税込)〜。RF85mm F1.4 L VCMより価格差が大きく、DSコーティングによるボケ描写を重視する人向けのモデルです。
RF85mm F2 MACRO IS STM:人物からクローズアップまで撮りたい人向け
RF85mm F2 MACRO IS STMは、ハーフマクロ撮影とレンズ内光学式手ブレ補正を1本に備えた85mmです。人物撮影に加えて、花や料理、小物などへ近づいて撮りたい場合にも対応できます。
レンズ単体で5段分の光学式手ブレ補正を搭載し、EOS R5との組み合わせでは8.0段分の協調補正が公表されています。また、質量は約500gです。
開放F値はF2なので、F1.4 L VCMとは取り込める光量や背景ボケの大きさに差があります。2026年8月27日時点のキヤノンオンラインショップ価格は100,100円(税込)〜で、近接撮影とレンズ内ISを優先する人に適した選択肢です。
Canon RF85mm F1.4 L VCMのレビュー比較まとめ
Canon RF85mm F1.4 L VCMは、F1.4による大きな背景ボケと高い解像力に加え、VCMによる高速・静粛なAF、フォーカスブリージングを抑えた光学設計、アイリスリングを備えたLレンズです。約636g・全長約99.3mmに収められており、人物の静止画と動画を同じ85mmで撮りたい人に向いています。ボケは大きく作れるものの、点光源や細かな模様がある背景では輪郭やオニオンリングが見える場合があり、作例で確認しておきたい点でしょう。レンズ内光学式手ブレ補正はなく、最大撮影倍率も0.12倍なので、手ブレ補正やクローズアップ撮影を重視する場合は別の85mmも比較対象です。より浅い被写界深度ならRF85mm F1.2 L USM、ボケの輪郭まで重視するならRF85mm F1.2 L USM DS、近接撮影やレンズ内ISを求めるならRF85mm F2 MACRO IS STMが候補になります。F1.4の明るさ、約636gの携行性、静止画AF、動画向けの操作系を1本にまとめたい人に向く85mmです。
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