
Nikon ZRにおすすめのレンズ8選 24-70レンズキットの次に選ぶ1本と用途別の選び方








動画向けカメラであるNikon ZRは、組み合わせるレンズによって、撮れる画角、背景のぼけ方、手持ち撮影のしやすさが大きく変わります。とはいえ「実際にZRにはどのレンズが合う?」「レンズキットだけで足りる?」「24-70mmの次に買うなら?」と迷う人も多いでしょう。この記事では、ZR 24-70レンズキットを基準に、取材、ジンバル撮影、作品づくり、ライブ配信まで、さまざまなレンズを用途別に選びやすいよう解説します。
この記事のサマリー

ZRは6K/高フレームレート運用が前提になりやすい。そのためレンズは描写の安定感と動画時の扱いやすさが重要

まず迷ったらZR 24-70レンズキットの標準ズームを軸にする。その後広角か単焦点を足すのがおすすめ

ドキュメンタリーやワンオペなら「レンジの広さ」、作品撮りなら「ブリージングの少なさと大口径」に注目

ジンバル運用は重量だけでなく、ズーム時の重心変化や操作系も含めて考える

撮影スタイルに合う1本目・2本目のおすすめの組み合わせも紹介
ZRにおすすめのレンズを選ぶ前に知っておきたい基本知識

Nikon ZRのレンズ選びを考える前に、まずはカメラ本体の特徴とレンズシステムの前提を整理しておきましょう。ZRは一般的なミラーレスカメラとは用途や考え方が少し異なり、レンズ選びの基準も変わってきます。ここでは、ZRの特徴、レンズキットの内容、そしてニコンZマウントとの関係を紹介。レンズ選びしやすくなるようなポイントを解説します。
ZRの特徴
NikonのZRは、ニコンZマウントのレンズを使える動画向けカメラです。6K撮影やRAW記録に対応しており、本格的な映像制作から少人数での動画撮影まで幅広く活用できます。動画撮影で重視される高画質な記録や柔軟な編集に対応しながら、ニコンZシリーズのレンズ資産をそのまま活かせる点も魅力です。
なお、ZRについて詳しく知りたい人には以下の記事がおすすめです。
ZRのレンズキットとは?
ZRのレンズキットは、ZRボディに標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」を組み合わせたセットです。24mmの広角から70mmの中望遠までカバーできるため、風景、インタビュー、商品撮影、イベント撮影など幅広いシーンに対応できます。何を選んだらいいか迷う人は、まずはこのレンズを基準に使いながら、「もっと広く撮りたい」「背景を大きくぼかしたい」といった目的に応じてレンズを追加していくのもおすすめです。
ZRのレンズはNIKKOR ZのFXレンズを中心に選ぶのがおすすめ
Nikonのレンズを選ぶときは、「どのマウント向けのレンズか」と「どのセンサーサイズ向けのレンズか」の2つを理解しておくと分かりやすくなります。
現在のニコンは、主にミラーレス用の「Zマウント」と一眼レフ用の「Fマウント」があります。ZRをはじめとした現行ミラーレス機はすべてZマウントを採用しています。また、同じZマウントでも、対応するセンサーサイズによってフルサイズ用の「FXレンズ」とAPS-C用の「DXレンズ」に分かれます。ZRはフルサイズ機なので、基本的にはFXレンズを選ぶと画角や記録モードを制限なく使えます。
DXレンズも装着自体は可能ですが、撮影範囲や利用できる記録モードに制限が出る場合があるため、特別な理由がなければFXレンズを基準に考えると分かりやすいでしょう。
ZRにあうレンズ選びのポイント
ZRのレンズを選ぶ際は、静止画の画質だけでなく「動画の撮りやすさ」も確認するのがおすすめです。特に動画撮影では、①高画質で撮っても細部が崩れにくいこと、②ピント合わせやズーム操作をしても映像が不自然になりにくいこと、③手持ちやジンバルで無理なく扱える重さであること、の3つが重要です。まずはこの3点を基準に考えると、自分の撮影スタイルに合ったレンズを選びやすくなります。
選び方1. 高画質で撮っても画面の端まできれいに写るか
ZRは6K撮影に対応しているため、レンズの性能も映像に出やすくなります。具体的には、中心だけきれいに写っていても、画面の端が甘かったり、少しぼんやり見えたりすると、仕上がりで気になることもあるでしょう。そのため、インタビューや商品撮影など、後から大きな画面で見返す用途では、画面全体を安定して写せるレンズを選ぶと安心です。
また、4K 119.88p/100pで撮影するときは、写る範囲が通常より狭くなります。たとえば24mmのレンズでも、約36mm相当の画角になります。スローモーション用に広く撮りたい場合は、通常より広角のレンズを選んでおくと使いやすいでしょう。
選び方2. ピント合わせやズームで映像が不自然になりにくいか
動画を撮影する際は、ピントを合わせるときやズームするときの動きも大切です。たとえば、手前の人物から奥の人物へピントを移したときに、画角が少し変わると、映像が不自然に見えることがあります。これをフォーカスブリージングと呼びます。
ZRには対応レンズでフォーカスブリージングを抑える補正機能があります。ただし、編集の自由度が高いRAW動画形式(N-RAW、R3D NE、ProRes RAW HQ)ではこの補正が使えません。RAW記録を中心に使う場合は、カメラ側の補正だけに頼らず、レンズ自体のフォーカスブリージングの少なさや操作性も確認しておくと安心です。
選び方3. 手持ち・ジンバル・三脚で無理なく使える重さか
ZRは比較的コンパクトなボディなので、組み合わせるレンズの重さで使いやすさが大きく変わります。軽い単焦点レンズなら、街歩きや取材でも持ち出しやすく、長時間の撮影でも疲れにくいでしょう。一方で、大きく重いレンズはきれいな映像を作りやすい反面、手持ちでは疲れやすくなります。
また、ジンバル(カメラの揺れを抑えて滑らかな映像を撮るための機材)を使う場合は、レンズの重さだけでなく、ズームしたときにレンズの長さが変わるかも重要です。ズームで全長が伸びるレンズはバランスが変わりやすいため、ジンバル撮影では扱いに注意が必要です。機動力を重視するのか、映像の質を重視するのかを先に決めると、選びやすくなります。
ZR ボディにおすすめのレンズ紹介の比較 早見表
ここまでのポイントを踏まえて、ZRで使いやすいZマウントレンズを一覧で比較できるようにまとめました。特に重量やズーム時の動きは、手持ち撮影やジンバル使用時に影響しやすいため、よくチェックしてみてください。
製品名 | 重量 | ズーム方式・全長変化 | 特徴・おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S | 約500g | 沈胴式・回転式/ズーム時に全長が変化。撮影前に沈胴解除が必要 | ZR 24-70レンズキットの基準レンズ。軽さと画質のバランスがよく、取材やワンオペ撮影にもおすすめ |
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S | 約630g | 回転式・外筒繰り出し/ズーム時に全長が変化 | 24〜120mmを1本でカバー。レンズ交換を減らしたい取材・ドキュメンタリー向け |
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II | 約675g | インターナルズーム/ズーム時の全長変化なし | F2.8通しとインターナルズームを両立。作品撮りやジンバル、マットボックスを使う撮影に向く |
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S | 約485g | 沈胴式・回転式/ズーム時に全長が変化。撮影前に沈胴解除が必要 | 狭い室内や移動ショットに強い超広角ズーム。ジンバルで広い画角を得たい場合にも使いやすい |
NIKKOR Z 35mm f/1.8 S | 約370g | 単焦点(ズーム機構なし) | 暗所撮影や背景をぼかした表現に強く、会話シーンやドキュメンタリーの主力にしやすい単焦点 |
NIKKOR Z 40mm f/2 | 約170g | 単焦点(ズーム機構なし) | 軽量で持ち出しやすく、街歩きや日常撮影、小型リグでの運用に向く |
NIKKOR Z 26mm f/2.8 | 約125g | 単焦点(ズーム機構なし) | 薄型・軽量で、車内や狭い室内、最小構成での撮影に向く |
NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ | 約1,120g(三脚座なし)/約1,210g(三脚座込み) | 電動インターナルズーム/ズーム時の全長変化なし。広角端から望遠端までの重心移動は約2mm | 電動ズームと広い焦点域を備え、イベント、配信、記録撮影に向く。重量が大きいため機材との組み合わせを確認したい |
同じ焦点距離帯でも、重量やズーム方式によって使い勝手は大きく変わります。ここからは各レンズの特徴や向いている撮影シーンを詳しく見ながら、自分に合った組み合わせを考えていきましょう。
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S|ZRレンズキットに付属する標準ズーム

NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sは、ZR 24-70レンズキットにも付属している標準ズームで、24-70mmを開放F4固定でカバーします。広角で状況説明のカット、標準域で会話、70mmで少し寄った表情まで、ワンオペでも画作りを回しやすいのが魅力です。最初の1本として選ぶと、後で単焦点や広角を足す判断がしやすくなります。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | NIKKOR Z 24-70mm f/4 S |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 24-70mm F4 |
重量 | 約500g |
レンズ内VR | なし |
ズーム方式・全長変化 | 沈胴式・回転式/ズーム時に全長が変化 |
フィルター径 | 72mm |
フォーカスブリージング補正 | 対応 |
動画用途 | 取材、インタビュー、ワンオペ撮影 |
注意点 | 撮影前に沈胴解除が必要 |
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扱いやすいレンジとF4通しが魅力
NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sを使えば、たとえばインタビュー撮影でも24mm側で環境を入れた導入、35〜50mmで対話の基本カット、70mmで表情を拾う寄り、といった組み立てが1本で成立します。F4通しは露出設計が安定し、ズームしても明るさが変わらないため、屋内外の移動が多い取材でも使いやすいでしょう。最短撮影距離0.3m・最大撮影倍率0.3倍(70mm時)という近接性能もあり、テーブル上の小物や料理の撮影にも対応できます。
暗所と手ブレは割り切りが必要。だからこそ「次の一本」が見えやすい
注意点は、F2.8ズームや大口径単焦点に比べると、暗所でISOを上げる場面が増えやすいことです。また、このレンズはレンズ内手ブレ補正を搭載しないため、歩き撮り中心ならジンバル、固定中心なら三脚・一脚など、撮り方に工夫が必要になります。一方で弱点がはっきりしているので「暗所対策に35mm f/1.8」「ルック重視に24-70mm f/2.8」など、次の1本が分かりやすいともいえます。
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S|交換を減らして撮り切る“取材ズーム”

NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは、広角24mmから中望遠120mmまでを1本でカバーできる標準ズームです。ドキュメンタリーや企業VPのように撮影中の流れを止めにくい現場では、レンズ交換を減らせることが大きなメリットになります。24-70mmでは少し届きにくい表情や手元のカットも120mm側で拾いやすく、編集時に画のバリエーションを作りやすいレンズです。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | NIKKOR Z 24-120mm f/4 S |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 24-120mm F4 |
重量 | 約630g |
レンズ内VR | なし |
ズーム方式・全長変化 | 回転式・外筒繰り出し/ズーム時に全長が変化 |
フィルター径 | 77mm |
フォーカスブリージング補正 | 対応 |
動画用途 | ドキュメンタリー、企業VP、取材 |
注意点 | ジンバルでは前寄りの重心になりやすい |
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24mmから120mmまで使える安心感
NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sの強みは、撮れる範囲の広さです。24mm側では室内の引きやロケ地の全景、35〜50mm付近では会話シーン、85〜120mm側では少し離れた場所から人物の表情や手元を撮影できます。
たとえば工場取材で安全ラインの外から撮影する場合や、式典でステージに近づけない場合でも、120mmまで使えると撮れるカットが増えます。F4通しなので、ズームしても明るさが変わらず、ワンオペ撮影でも扱いやすいでしょう。
長さと重心には注意
一方で、NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは24-70mm f/4 Sよりもレンズが長く、やや前側が重く感じやすいレンズです。長時間の手持ち撮影では腕が疲れやすいほか、映像が揺れやすくなる場合もあります。ジンバルに載せる場合も、ズーム時のバランス変化やモーターへの負荷を確認しておくと安心です。手持ちやジンバルで軽快に動くというより、三脚や一脚を使いながら「レンズ交換を減らして撮り逃しを防ぐ」用途に向いた1本と考えると選びやすいでしょう。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II|標準域を“作品クオリティ”で固める

24-70mm f/2.8は、ZRの主力ズームとして人気の1本です。F2.8通しの明るさに加えて、動画撮影で気になりやすい挙動(フォーカス時の画角変動など)へ配慮された設計で、撮影から編集までのストレスを軽減してくれます。また、インターナルズームを採用しており、ズーミングしても鏡筒の全長が変化しない点も特徴です。ジンバル上でバランスが変わりにくいため、使い勝手も良いでしょう。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 24-70mm F2.8 |
重量 | 約675g |
レンズ内VR | なし |
ズーム方式・全長変化 | インターナルズーム/ズーム時の全長変化なし |
フィルター径 | 77mm |
フォーカスブリージング補正 | 対応 |
動画用途 | MV、短編映画、インタビュー |
注意点 | 長時間の手持ちでは重量が気になる場合がある |
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F2.8は暗所だけでなく、背景の見せ方にも効く
F4ズームからF2.8ズームにするメリットは、暗い場所でISO感度を上げにくくできることだけではありません。背景を少しぼかして被写体を目立たせたいときや、雑多な背景を整理したいときにも役立ちます。ブライダルの室内撮影や夜の街での対話シーンなど、光が限られる場面ほどF2.8の余裕を感じやすいでしょう。
手持ちで長回しするなら重量にも注意
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIは、このクラスでは比較的軽いレンズですが、ZRに装着するとセット全体は1kgを超えます。長時間の手持ち撮影では腕が疲れやすく、映像の揺れにつながることもあります。インタビューは三脚で安定させ、手持ちは短いカットに絞るなど、撮り方も含めて考えると扱いやすいでしょう。
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S|空間を広く見せる超広角ズーム

NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sは、広い範囲を写したい場面に向いた超広角ズームです。ZRでロケ地の雰囲気や室内の広がりを見せたいときに使いやすく、風景、建築、店舗、狭い部屋での撮影にも活躍します。標準ズームでは入りきらない範囲まで写せるため、映像に変化をつけたいときの2本目としても選びやすいレンズです。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | NIKKOR Z 14-30mm f/4 S |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 14-30mm F4 |
重量 | 約485g |
レンズ内VR | なし |
ズーム方式・全長変化 | 沈胴式・回転式/ズーム時に全長が変化 |
フィルター径 | 82mm |
フォーカスブリージング補正 | 対応 |
動画用途 | ジンバル撮影、風景、建築、室内撮影 |
注意点 | 撮影前に沈胴解除が必要 |
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14mm側は移動ショットや狭い場所で使いやすい
14mm側は、ただ広く写せるだけでなく、移動しながら撮る映像にも向いています。歩きながら被写体を追う場面や、車内・小さな部屋の撮影では、標準ズームでは入りきらない範囲まで写せるのが利点です。背景の動きも大きく見えるため、少しの移動でも映像に迫力を出しやすいでしょう。
一方で、広角は水平の傾きや画面端のゆがみも目立ちやすい傾向にあります。そのため、ジンバルやスライダーを使う場合でも、カメラの傾きや構図を丁寧に確認すると、より安定した映像に仕上げやすくなります。
人物撮影では寄りすぎに注意
超広角は、人物に近づきすぎると顔や体の形が不自然に見えやすいレンズです。対策としてインタビューや対談では、14mm側を無理に使うより、20〜30mm付近にして少し距離を取ると自然に見せやすくなって良いでしょう。
また、F4通しのため、暗い場所では明るい単焦点や照明が欲しくなる場面もあります。ZRは高感度撮影にも対応していますが、それだけで暗さや被写体ブレをすべて補えるわけではありません。夜や暗い室内で人物を撮るなら、照明やF1.8クラスの単焦点との使い分けも考えると安心です。
NIKKOR Z 35mm f/1.8 S|会話も背景も自然に写せる単焦点

NIKKOR Z 35mm f/1.8 Sは、人物と周囲の雰囲気を一緒に写しやすい単焦点レンズです。被写体に近づいても画面が窮屈になりにくく、背景もほどよく入るため、インタビューやドキュメンタリー撮影に向いています。ズームではなく自分が動いて構図を決めるレンズなので、ZRで単焦点を使ってみたい人の最初の1本としても選びやすいでしょう。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | NIKKOR Z 35mm f/1.8 S |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 35mm F1.8 |
重量 | 約370g |
レンズ内VR | なし |
ズーム方式・全長変化 | 単焦点 |
フィルター径 | 62mm |
フォーカスブリージング補正 | 対応 |
動画用途 | ドキュメンタリー、対談、人物撮影 |
注意点 | 画角変更は足で移動して行う必要がある |
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35mmは人物と背景のバランスを取りやすい
35mmは、50mmより少し広く写せるため、人物だけでなく周囲の雰囲気も一緒に入れやすい画角です。被写体に近づいても圧迫感が出にくく、会話シーンでも自然な距離感を作りやすいでしょう。たとえば飲食店の店主インタビューのようなシーンでは、店内の雰囲気を残しながら表情も撮りやすくなります。人物と場所の両方を見せたい場面に向いているといえるでしょう。
また、F1.8の明るさがあるので、暗い室内でも使いやすく、背景を少しぼかして被写体を目立たせる撮り方がしやすいのも利点です。標準ズームでは背景が整理しにくい場面でも、35mm f/1.8なら映像に落ち着きを出しやすくなります。
ズームができない点には注意
単焦点レンズはズームができないため、画角を変えたいときは撮影者が動く必要があります。最初は不便に感じるかもしれませんが、立ち位置を意識して撮るようになるため、カットごとの意図がはっきりしやすいと感じる人もいるでしょう。
使い方としては、ズームレンズで全体を押さえ、35mm f/1.8 Sで印象的なカットを撮るように役割を分けるのも一考です。取材やドキュメンタリーでは、標準ズームの補助として1本持っておくと表現の幅を広げやすいレンズです。
NIKKOR Z 40mm f/2|軽量で持ち出しやすい常用単焦点

NIKKOR Z 40mm f/2は、軽さと手頃な価格が魅力の単焦点レンズです。ZRは本格的な映像制作にも使えるカメラですが、軽いレンズを組み合わせると、街歩きや日常の動画撮影にも持ち出しやすくなります。ZfやZfcなど、ほかのZシリーズとレンズを共有しやすい点もメリットです。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | NIKKOR Z 40mm f/2 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 40mm F2 |
重量 | 約170g |
レンズ内VR | なし |
ズーム方式・全長変化 | 単焦点 |
フィルター径 | 52mm |
フォーカスブリージング補正 | 対応 |
動画用途 | 街歩き、Vlog、日常撮影 |
注意点 | 周辺描写や逆光耐性を重視する場合は、上位レンズも検討したい |
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40mmは人物も街も撮りやすい標準寄りの画角
40mmは、35mmほど広すぎず、50mmほど狭すぎない中間の画角です。街歩きのドキュメンタリー、室内の会話、簡単な商品紹介動画など、幅広い撮影に使いやすいでしょう。F2の明るさがあるため、背景を少しぼかして被写体を目立たせる撮り方にも対応できます。
レンズが軽いと、カメラを構えるまでの動きも速くなります。ZRを気軽に持ち出したい人にとって、40mm f/2は撮影のテンポを作りやすい1本です。
軽さ重視のレンズとして考えたい
NIKKOR Z 40mm f/2は軽さと手頃さが魅力ですが、周辺までの描写性能や逆光での安定感を重視する人には、物足りない場合もあります。ただし、SNSやYouTube向けの動画では十分に使いやすく、軽さのメリットを感じやすいレンズです。
まず40mm f/2でZRに慣れて、より高い描写や暗所性能が必要になったら35mm f/1.8 Sや24-70mm f/2.8 S IIを検討する、という流れでも選びやすいでしょう。
NIKKOR Z 26mm f/2.8|薄型で持ち出しやすい広角単焦点

NIKKOR Z 26mm f/2.8は、薄型・軽量のパンケーキレンズ(厚みを抑えた薄型・軽量のレンズのこと)です。ZRに装着しても全体をコンパクトにまとめやすく、荷物を増やしたくない撮影に向いています。車内や狭い室内、街歩き、メイキング撮影など、カメラを大きく見せたくない場面でも使いやすい1本です。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | NIKKOR Z 26mm f/2.8 |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 26mm F2.8 |
重量 | 約125g |
レンズ内VR | なし |
ズーム方式・全長変化 | 単焦点 |
フィルター径 | 52mm |
フォーカスブリージング補正 | 対応 |
動画用途 | 車内撮影、ジンバル、小型リグ |
注意点 | フォーカスリングが小さめ |
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狭い場所でもカメラを構えやすい
26mmはやや広角寄りの画角なので、車内の対談、控室のメイキング、店舗の厨房など、後ろに下がりにくい場所で使いやすいレンズです。薄型・軽量のためZRに装着してもカメラ全体が大きくなりにくく、人混みや狭い場所でも動きやすいでしょう。
ジンバルに載せる場合も、軽いレンズはセッティングしやすく、移動撮影に向いています。ZRを胸の高さで構えながら歩くような撮影でも、カメラの存在感を抑えやすいのが魅力です。
薄型ならではの操作性には注意
一方で、薄型レンズのため、フォーカスリングや操作リングは小さめです。ピントを手動で細かく送る撮り方では、35mmや50mmの単焦点レンズのほうが扱いやすい場合があります。
また、F2.8は極端に明るいレンズではないため、夜や暗い室内では照明やF1.8クラスの単焦点と組み合わせると安心です。軽さを重視する場面向けの1本として考えると、使いどころが分かりやすいでしょう。
NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ|イベント・配信に強い電動ズーム

NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZは、イベント、セミナー、ライブ配信、記録撮影など、ズーム操作が多い現場に向いたレンズです。PZはパワーズームの略で、電動でなめらかにズームできるのが特徴です。手動ズームよりも一定の速度で画角を変えやすく、配信や長時間収録で安定した映像を作りやすいでしょう。
焦点距離は28-135mmと広く、会場の様子から登壇者の寄りまで1本で対応しやすいです。一方で、レンズ単体で約1.1kgあるため、小型ジンバルや手持ち撮影では重量に注意が必要です。インターナルズームのためズームしても全長が変わらず、重心移動が少ない点は動画撮影で扱いやすいポイントです。
項目 | 値 |
|---|---|
製品名 | NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ |
対応センサーサイズ | フルサイズ(FX) |
焦点距離・開放F値 | 28-135mm F4 |
重量 | 約1,120g(三脚座なし)/約1,210g(三脚座込み) |
レンズ内VR | なし |
ズーム方式・全長変化 | 電動インターナルズーム/ズーム時の全長変化なし |
フィルター径 | 95mm |
フォーカスブリージング補正 | 対応 |
動画用途 | ライブ配信、イベント、講演会、記録撮影 |
注意点 | 重量が大きく、小型ジンバルでは搭載制限に注意 |
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ズーム操作が多い現場ほど使いやすい
講演会で登壇者の引きと寄りを切り替える、スポーツやイベントで被写体を追い続ける、配信中に画角を少しずつ調整する、といった場面では、ズーム操作のしやすさが重要になります。手動ズームでは速度や動きにばらつきが出やすいですが、パワーズームなら一定の速度でなめらかに画角を変えやすいのが利点です。
カメラマンの感覚だけに頼らず、安定したズーム操作をしやすいため、イベント撮影やライブ配信のように「同じ品質で撮り続ける」現場と相性が良いでしょう。
28mmスタートなので広角撮影には注意
注意点は、広角側が28mmスタートであることです。会場全体を広く見せたい場面や、狭い室内で撮る場面では、もう少し広いレンズが欲しくなることがあります。その場合は、14-30mmのような超広角ズームと組み合わせると対応しやすくなります。
また、PZレンズは操作感が一般的なズームレンズと少し異なるため、写真用レンズの感覚で選ぶと慣れが必要です。イベント、配信、記録撮影には強い一方で、作品撮りや日常撮影が中心なら、まずは標準ズームや単焦点から選ぶほうが扱いやすいでしょう。
比較・選び方ガイド|ZRに適したレンズを用途別に探す
レンズ選びは撮影スタイルによって正解が変わるため、「自分ならどれを選ぶべきか」が分かりにくいことがあります。そういったときは、まずは自分が最も撮る機会の多い用途を基準に考えると、無駄な買い足しを避けやすくなります。
基本的には、最初の1本として標準ズームを選ぶと幅広い撮影に対応しやすくなります。そのうえで、「もっと広く撮りたい」「暗い場所でも撮りたい」「イベントや配信でズームを多用したい」といった目的に合わせてレンズを追加していくと選びやすいでしょう。特にZR 24-70レンズキットは、多くの撮影シーンに対応できるため、レンズ選びの基準として使いやすい組み合わせです。
撮影スタイル | 最初の1本 | 次に足すと伸びる1本 | ポイント |
|---|---|---|---|
ワンオペ取材・企業VP | 24-70mm f/4 S | 24-120mm f/4 S または 35mm f/1.8 S | 交換を減らすなら24-120、画の質を上げるなら35mmが効きやすい |
ドキュメンタリー(移動多め) | 24-120mm f/4 S | 14-30mm f/4 S | 広角の引き画が入ると編集のリズムが作りやすい |
作品撮り・短編・MV | 24-70mm f/2.8 S II | 35mm f/1.8 S | 映像の質感を重視するなら、明るいレンズの組み合わせが活きる |
ジンバル中心 | 14-30mm f/4 S または 26mm f/2.8 | 24-70mm f/4 S | 軽さだけでなく、ジンバル上での安定感も重視したい |
イベント・配信・講演 | 28-135mm f/4 PZ | 14-30mm f/4 S | 28mmが足りない場面を超広角で補うと現場対応力が上がる |
表はあくまで目安です。実際には、撮影場所の広さ、照明の有無、手持ちか三脚か、ジンバルを使うかによって最適な組み合わせは変わります。
まずは今いちばん撮る機会が多い用途を基準に1本目を選び、足りないと感じた場面に合わせて2本目を追加していくと選びやすいでしょう。ZRでは、標準ズームを基準にして、広角・明るい単焦点・電動ズームのどれを足すかを考えると、レンズ構成を整理しやすくなります。
Nikon ZRにおすすめのレンズ比較まとめ
ZRのレンズ選びは、まず標準ズームを基準に考えると整理しやすくなります。ZR 24-70レンズキットに付属するNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sは、取材、インタビュー、商品撮影まで幅広く対応しやすい1本です。
そこから、レンズ交換を減らしたいなら24-120mm f/4 S、映像の質感を重視するなら24-70mm f/2.8 S IIや35mm f/1.8 S、広く写したいなら14-30mm f/4 Sを検討すると選びやすいでしょう。自分の撮影で「広角」「暗所」「ズーム操作」「軽さ」のどれを優先するかを決めると、次に選ぶレンズが見えてきます。
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