
RICOH GR IVの最新ファームウェア Ver.1.11公開!昼でもF2.8全開へ



GR IVはレンズシャッターゆえに、絞り開放側ではシャッタースピードに上限があり、意外と“昼の自由度”に壁が立つ場面がありました。そこへ来たのが、今回の最新ファームウェアVer.1.11。HDFで先行していた電子シャッター(最速1/16000秒)が、ついに通常のGR IVにも加わりました。
この記事のサマリー

GR IVがファーム1.11で電子シャッター対応。昼のF2.8全開が現実に。

最速1/16000秒の狙いは“真昼のスナップ自由度”。切替条件と注意点を解説。

X100VI・Leica Q3と比較しつつ、GR IVの露出戦略がどう進化したか整理。
GR IVファームウェアVer.1.11の要点:目玉はGR IVに電子シャッター追加

今回の主役は明快です。GR IV(通常モデル)に電子シャッター機能が追加されました。これによりF2.8開放付近でも、最速1/16000秒までシャッターが切れます。メーカーの説明も「明るい環境でも開放付近で適正露出を得やすい」という方向性で書かれています。
一見地味に見えても、GRにとっては“撮れる写真の種類”が増えるアップデートです。なぜならGR IVのシャッターは、スペック上、F2.8では上限が1/2500秒になりやすい(絞ると1/4000秒まで伸びる)という性格があるからです。
メカ/電子はどう切り替わる?境界線を知ると失敗が減る
GR IVのVer.1.11で追加された電子シャッターは、万能スイッチではないです。ポイントは、絞り値とシャッタースピード域で、メカシャッター(レンズシャッター)と電子シャッターを使い分ける点。ざっくり言うと、開放側ほどメカの上限が低く、そこを超える高速域で電子が登板します。具体的には以下の通り。
絞り(F値) | メカ/電子の切り替え条件 |
|---|---|
F2.8〜F4.0 | 1/2500秒まではメカ、1/3200〜1/16000秒は電子 |
F4.5〜F5.0 | 1/3200秒まではメカ、1/4000〜1/16000秒は電子 |
F5.6〜F16 | 1/4000秒まではメカ、1/5000〜1/16000秒は電子 |
この境界を頭に入れておくと、「今日は開放で撮りたいのに、思ったよりシャッターが稼げない」みたいな迷子が減ります。
NDフィルター搭載のGR IVに、なぜ電子シャッターが効くのか
「でもGR IVってNDフィルターあるよね?」というツッコミは正しい。GR IVはNDフィルターを備え、明るい屋外でも開放を使いやすくしています。それでも電子シャッターが効く理由は2つあります。
1つ目は、NDがあってもシーン次第では“もう一段速いシャッターが欲しい”場面があること。例えば、光が強い上に白い路面や反射が多い場所。あるいは開放で背景を溶かしつつ、被写体ブレを避けたい時。
2つ目は、GR IVの兄弟であるGR IV HDF / GR IV MonochromeはNDフィルターを搭載しないというシリーズ事情だ。公式にも「MonochromeとHDFにはNDがない」と書かれています。
HDFモデルでは、NDの代わりにHDFを入れた上で、明るい場所での撮影を成立させるために電子シャッター(高速度域)を搭載する、という説明がされています。 今回のVer.1.11は、その“高速側の解決策”を通常GR IVにも展開した格好です。
競合と比べるとどう?X100VI/Leica Q3との「明るい屋外」の戦い方
高級コンパクト界隈は今、固定レンズ機が強いです。日本でもX100VIの存在感は相当で、供給不足が語られつつ売れ筋上位に出てくる状況が報じられています。
では“明るい屋外で開放”という一点で見ると、各社の思想は異なります。
機種 | 特徴(シャッター/ND設計の考え方) |
|---|---|
FUJIFILM X100VI | 4段NDフィルターを内蔵しつつ、電子シャッターは最速1/180000秒まで対応。物理ND+超高速電子シャッターで“明るい屋外でも開放”を力技でカバー。 |
Leica Q3 | レンズシャッター(機械式)と電子シャッター(最速1/16000秒)の併用設計。静粛性と高速域を両立する思想で、メカ+電子のハイブリッド運用。 |
RICOH GR IV(Ver.1.11以降) | ポケット機の機動力を軸に、ファームで電子シャッター(最速1/16000秒)を追加。NDも搭載し、コンパクト性を保ちながら高速域の弱点を補完。 |
価格・レンズの画角・操作系・AF特性などで好みは割れる。ただ、今回のVer.1.11は「GRを選ぶ理由」を削らないまま、撮影の自由度だけを上積みしてきた点が上手い。
アップデート前に知っておきたい実務:戻せない/電池とカードが最重要
最後に実務。Ver.1.11は一度当てると旧ファームへ戻せないです。更新作業自体も、電池切れが最悪なので、フル充電のDB-120を使う(またはACアダプタ)という注意が明記されています。
また、更新にはカメラでフォーマットしたmicroSDを用意し、ファイルをルートに置く手順になります。このあたりは“いつものGR流儀”なので、慣れている人は淡々と、初めての人は注意書きを一回読んでから進めたい。
公式ダウンロードページはこちら
https://www.ricoh-imaging.co.jp/english/support/digital/gr4_s.html
編集長のまとめ:「真昼の開放」が気持ちよくなるアップデート
Ver.1.11は派手な新機能を山ほど増やしたわけじゃない。けれど、GRというカメラが得意な“街の一瞬”で、撮りたい絵を邪魔しがちな小さな壁を、きれいに削ってきました。
真昼、F2.8、ISO100。撮影者のわがままを通すために、シャッターがもう一段速くなった。これだけで、スナップの歩幅は確実に伸びる。
GR IVシリーズの最新情報をチェック
定期的に抽選が行われ今尚品薄のGR IVシリーズのスペック・価格・競合比較については、こちらの記事で詳しくまとめています。
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