
【2026年】ニコンZ6IIIのレビュー比較 強みは速度/弱点は低ISO画質




Nikon Z6IIIは部分積層センサーによる高速読み出しで“撮れるテンポ”が大きく上がったZ6モデルです。動体・イベント・動画では強い一方、低ISOのダイナミックレンジ低下は風景や商品撮影で注意点になり得ます。そこでこの記事では、複数の実機レビューの評価と指摘も突き合わせながら、スペックの要点/実写の良い点と弱点/競合(α7 IV・EOS R6 Mark II)との向き不向きをまとめて整理していきます。さらにZ6IIからの乗り換えで変わる点、CFexpressなど追加で必要になりやすい周辺コストなどの注意点まで含めて徹底解説します。
この記事のサマリー

Z6IIIは部分積層+EXPEED 7でレスポンスが別物になり、動体・イベント・動画をテンポよく撮る人ほど満足度が高い万能機。

一方で低ISOのダイナミックレンジ低下が明確な弱点で、風景や商品でシャドーを強く持ち上げる撮り方は要注意。

4000nit級EVF+バリアングル+強力IBISで「見える・構図が安定する・失敗が減る」方向に効き、屋外や縦動画の快適さが大きい。

動画は内部RAW/波形/4K120pなど“現場完結”に強く、同価格帯のα7 IV・EOS R6 Mark IIと比べても動画運用の完成度が強み。

買い判断は「速さ(プリリリース含む)と動画・現場運用に価値を払えるか」で決まり、そこが不要ならZ6IIの値落ち・中古や、画質優先なら上位機(Z8/Z7系)も現実的。
ニコン Z6IIIのレビュー要点

ニコンZ6IIIのレビューの結論を先に一言でまとめる、Z6IIIは「静止画も動画も速く、気持ちよく撮れる」タイプの万能機です。部分積層センサーでレスポンスが大幅に向上した一方、低ISOの粘りには注意点はあります。ここを把握したうえで選ぶと失敗しません。
Z6IIIをおすすめできる人
Z6IIIは動体やイベントをテンポよく撮りたい人には特に刺さります。最大120fpsの高速フレームキャプチャとプリリリースで、飛翔やジャンプのピークを後から拾えるのが強力です。
Digital Camera Worldは実機レビューで実際にZ6IIIを“圧巻のオールラウンダー(万能機)”と総評し、AFとEVFの進化で撮影体験が一段上がったと高く評価しています。明るいEVFは日中の屋外でも迷いが減ります。
また、PetaPixelはオーバーサンプリング4K/60pや波形表示を挙げ、同価格帯のα7 IVやEOS R6 Mark IIより動画向きだと比較付きで明確に述べています。スチルと動画を行き来する現場ほど効くはずです。
Z6IIIが不向きな人・注意点
圧倒的な強みを持つ一方で、RAW現像でシャドーを大きく持ち上げる風景派は要警戒です。PetaPixelはZ6 IIより約1段ダイナミックレンジが落ちるとし、低ISOでの余裕が減ると指摘しています。静物を三脚で撮って薄い影まで掘る人には、Z7系やZ8が安心。高ISO中心なら差は小さくなると同レビュー内で補足されています。
くわえてDigital Camera Worldは旧バッテリーグリップ非互換や充電器別売も弱点に挙げました。速度の恩恵を使わないなら、Z6IIの値落ちや中古で十分という結論もあり得ます。
要素別レビュー早見表
Z6IIIの観点別の評価を簡易的にまとめた表です。それぞれの観点の各レビューの詳細は後半で解説していきます。
観点 | 評価サマリ |
|---|---|
画質とダイナミックレンジ | 低ISOの粘りは弱め(Z6II比で約1段落ちる系)だが、高ISO寄り運用なら影響は出にくい |
連写・プリリリース・ローリングシャッター | プリリリース+高速読み出しで取りこぼしが減る/ローリングシャッターも改善(※完全積層ほどではない) |
AFと被写体認識 | 追従が実戦的に強化。被写体検出の拡張もあり、動体・鳥・乗り物系で頼りやすい |
EVFとモニター | 4000nit級EVFで屋外が快適+バリアングルで動画・縦位置がラク |
手ブレ補正 | 最大8段クラスで手持ちの歩留まりを底上げ(スナップ~望遠の“構図の安定”に効く) |
動画性能 | 内部RAW・4K/120p・波形など“現場完結”寄りで、同価格帯でも動画面が極めて強い |
ワークフロー | クラウドで転送・レシピ・更新まで回せる一方、現場の回線品質次第では詰まりやすい点は注意 |
メディア・端子・バッテリー | CFexpress+SDで運用しやすいが、CFexpressコスト増/旧グリップ非互換・充電器別売など周辺は要確認 |
ニコン Z6IIIの基本情報のおさらい

スペック表を全部並べるより、購入判断に効く“重要点だけ”を先に押さえましょう。Z6IIIは2024年6月に発表され、日本国内では7月12日に正式発売されました。24.5MPフルサイズ+EXPEED 7を核に、部分積層センサーで読み出し速度を約3.5倍にし、Z6IIの弱点だったレスポンスを狙い撃ちで改善したモデルです。
販売状況
26年時点でZ6IIIボディのメーカー販売価格は396,000円(税込)、NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sとのレンズキットは511,500円(税込)です。Z 24-120mm f/4 Sはレンズ単体で154,000円(税込)なのでキットは比較的割安と見られる意見は多いです。
Z6IIIボディは前世代よりも価格帯は高いものの、新技術を考えると納得感はあると各媒体でも評されています。CFexpressカードや予備バッテリーまで含めた総額で比べるのが安全です。使う機能が価格差を埋めるか、ここを軸に判断しましょう。
スペックの重要点
センサーは“世界初の部分積層CMOS”をうたい、速い読み出しが連写やローリングシャッター抑制に効きます。EVFは4,000nit級・5.76Mドット・広色域で、屋外でも見やすいのが売りです。AFは9種類の被写体検出+3Dトラッキング。動画は6K/60p RAWまでの内部記録に対応し、4K/120pやFHD/240pも選べます。
CFexpress Type B(XQD互換)+SD UHS-IIのデュアルスロットに加え、防塵防滴と-10℃動作も強化。撮影現場で使う前提の“仕事寄り”な作りです。
項目 | 要点 |
|---|---|
センサー | 24.5MP フルサイズ(部分積層CMOS) |
画像処理 | EXPEED 7 |
AF | 被写体検出+3Dトラッキング(-10EV対応) |
連写 | 20fps(RAW連写の実用域)/最大120fps(高速キャプチャ) |
動画 | 6K RAW(内部)/4K 120p |
EVF/モニター | 4000cd/m²級EVF/バリアングル液晶 |
手ブレ補正 | 最大8段(IBIS) |
スロット | CFexpress Type B+SD UHS-II |
連携 | Nikon Imaging Cloud(転送・レシピ・更新) |
Z6IIIと比較されることが多い「Nikon Z5II」と「Z6III」の徹底比較はこちらの記事にまとめています。Z5IIのレビュー詳細記事もこちら。
画質とダイナミックレンジのレビュー

Nikon Z6IIIのレビューで議論の中心になりやすいのが、画質と引き換えにした“速度”です。Z6IIIは部分積層で連写・動画・AFの体感が明らかに良くなりました。ただしセンサー設計が変われば画作りの癖も変わります。ここでは複数の実機レビューでの実際の指摘を整理し、どんな撮り方で影響が出やすいかを掘ります。
低ISOの粘りは弱点になり得る
PetaPixelは、Z6IIIのダイナミックレンジがZ6 IIより約1段落ちると書いています。しかも電子/メカで差がほぼ同等で、メカに切り替えて稼ぐ逃げ道が少ない点も強調されました。目立ちやすいのはISO800未満の領域です。逆光風景でシャドーを大きく持ち上げるような使い方では、ノイズ増加が気になる可能性があります。
一方でISO800以上では差が縮まると同レビューは補足しています。Wiredも実機レビューで似た方向で触れており、「ベースISOからISO800付近までDRが約1段落ちる一方、実写では雪原など高コントラストでも“困る場面は少なかった」と述べています。つまり“RAWでシャドーを持ち上げる前提の風景”ほど注意で、“高ISOや撮って出し中心”では弱点が表に出にくいという整理がしやすいです。
競合比較(α7 IV・他Zシリーズ)での選び分け
EOS R6 Mark IIは電子シャッターで画質ペナルティが出るケースがあり、PetaPixelは「電子ならZ6IIIが有利、メカならR6 IIが有利」と整理しています。ソニーα7 IVは33MPのトリミング耐性とメカの余裕が武器。ただし4K/60pはSuper35のみで、動画と静止画を両立させるには運用設計が必要です。
風景・商品で粘りが最優先ならZ7系やZ8/Z9も候補。逆に“動体も動画も一本で”なら、癖を理解したうえでZ6IIIがハマります。
連写・プリリリース・ローリングシャッターのレビュー
Z6IIIの“気持ちよさ”は、シャッターを切った瞬間に分かります。高速読み出しで、EVFの見え方や追従、連写の間合いが軽くなりました。スポーツ、乗り物、子どもの一瞬など、失敗しがちな被写体ほど真価が出ます。電子シャッターを多用する人ほど、この改善が効きます。
速さの正体は「読み出し」と「保険」
ニコンは最大120fpsの高速フレームキャプチャとプリリリースキャプチャを売りにしています。押し込む前の1秒分を遡って保存でき、反射神経勝負をかなり軽くしてくれます。
The Vergeも部分積層が連写速度やローリングシャッター改善につながると高評価とともに仕組みを分かりやすく紹介しました。ニコンは読み出し速度がZ6II比で約3.5倍ともしています。注意点として、120fpsはDXクロップなど条件があり画質設定でも速度が変わります。PetaPixelもRAWでの実用は20fpsが軸で、必要ならJPEGで120コマに上げられると整理しています。
競合比較と“使える連写”の考え方
EOS R6 Mark IIは電子シャッターで最高40fpsと数字だけ見ると派手です。ただ電子で画質ペナルティが出るケースがあり、連写を「いつでも同じ画質で使える」わけではありません。Z8/Z9は完全積層でローリングシャッターがさらに少なく、プロ現場では無難です。ソニーα7 IVは10fpsと穏やかですが、33MPで“残し方”が強いのが特徴です。
動体中心なら、Z6IIIのプリリリースを一度使ってみてください。刺さる人はここだけで乗り換える価値を感じるはずです。
AFと被写体認識のレビュー

Via: Digital Camera World:左がZ6II・右がZ6III
Z6IIIのレビューで買う理由になりやすいのが圧倒的なAF機能です。Z6II以前で不満が出やすかった追従性能が、EXPEED 7世代のアルゴリズムで底上げされました。9種類の被写体検出に対応し、暗所での検出範囲も広い。さらに最新ファームで鳥モードが追加され、野鳥派にも刺さる構図になっています。
実機レビューでの評価:暗所での食いつきと実戦の強さ
Digital Camera Worldは、暗い場面でも食いつきが良い点を高く評価しています。The Vergeの体験記事でも、フェリー上で鳥に素早くロックして大量に撮れたと書かれていました。PetaPixelは癖は残るとしつつも、スポーツやアクションの成功率は高いとまとめています。被写体検出+3Dトラッキングでまず撮れる、という方向性が見えてきます。
被写体は人物だけでなく犬・猫、車、バイク、列車、飛行機まで想定されているので、趣味の幅が広い人ほど設定を固定化しやすいのもポイントです。
最新ファームウェア情報と競合比較
発売当初は“専用の鳥モードはない”とされていましたが、2025年8月公開のFirmware 2.0で被写体検出に[BIRDS]が追加され、複雑な背景や小さな鳥の追従強化がうたわれています。オートキャプチャやC2PA準拠のクレデンシャル付与など、拡張の規模も大きめです。
Canonは検出の安定感、Sonyはリアルタイムトラッキングの熟成が強み。Z6IIIはプリリリースや高速読み出しを絡めて、取りこぼしを減らす方向に寄せています。最高の追従だけを求めるなら上位機も触る価値はあります。Z6IIIは総合点で勝負するカメラだと考えると選びやすいです。
EVFとモニターのレビュー
Z6IIIを触ってまず驚くのがファインダーです。4,000nit級EVFを掲げ、屋外逆光でも像が沈みにくいのが売りになっています。さらにZ6系では初のバリアングル液晶。見え方が良いほど判断が早くなり、結果的に歩留まりが上がります。
“見える”ファインダーは撮影成功率に直結
Nikon公式は4,000nit、5.76Mドット、広色域、最大120fpsリフレッシュを明記しています。Digital Camera Worldも従来Z系から大きく増えたとし、傑作級と称しました。日中の逆光や雪山では、EVFが暗いと露出補正やピント確認が遅れがちです。Z6IIIは見える方向に振っているので、迷いが減ります。
Digital Camera WorldはこのEVFを“HDR相当の広色域”と呼び、階調と色の見えが自然で撮影そのものが楽しくなると書いています。動画でも露出判断が早くなります。
バリアングルの価値と競合比較
背面は3.2型のバリアングルで縦位置動画や自撮りにも対応。Digital Camera WorldはVlog向きと評価し、The Vergeでも可動モニターとして触れられていました。EOS R6 Mark IIやα7 IVも可動液晶を持ちますが、EVFのピーク輝度まで含めて屋外の見やすさに振ったのはZ6IIIの個性。海辺や雪山など明るい環境なら差が出ます。
スタジオ中心で外光が入らないなら、このEVFの価値は薄まります。その場合は画質の余裕やレンズに予算を回す判断も現実的でしょう。
手ブレ補正とシャッター運用のレビュー

手ブレ補正は夜に強いだけでなく、レンズ選びまで変えます。Z6IIIは新IBISで最大8段分の補正をうたい、AFポイントに合わせて補正を最適化する仕組みもポイントです。シャッター速度はメカ1/8000、電子1/16000まで。明るい単焦点を開放で使いたい人にも扱いやすくなりました。
IBISの実用度は“構図の安定”に出る
PetaPixelの初期レビューは、IBISが最大8段で、画面端の被写体でもAFポイントに合わせてセンサーを動かすと紹介しています。手持ちスナップで端が甘い問題を減らす狙いです。補正が効くほどISOを上げずに済む場面が増えます。高ISOになるとダイナミックレンジ差は目立ちにくくなるので、結果的に画質にもプラスに働きます。Digital Camera Worldも最大8.0段を明記。望遠でフレーミングが暴れると歩留まりが落ちるので、ここは地味に重要な改善点です。
競合比較:補正だけで決めない
EOS R6 Mark IIも強力なボディ内補正が売りで、手持ちスチルでは互角の土俵です。差が出るのは連写・読み出し、そして動画の内部RAWといった周辺要素になります。Z8/Z9は電子シャッター中心の運用でローリングシャッターが少ないのが武器。Z6IIIはメカも活かしつつ、電子の実用性を上げた中間の立ち位置です。手持ち中心なら補正の差は毎回の撮影で積み上がります。三脚前提なら体感しにくいので、撮影スタイルで価値が変わるポイントです。
動画性能のレビュー
Z6IIIは“動画も本気”を前提に作られたZ6です。6K/60pのRAW内部記録や4K/120p、FHD/240pなど、同クラスの中でもかなり攻めた仕様です。波形やN-Log View Assistなど撮影支援も充実し、現場で詰まりにくい方向に進化しました。ここは静止画の議論とは別軸で評価が高いところです。
海外評価:同価格帯で動画向きと言われる理由

PetaPixelは実機レビューを経てオーバーサンプリング4K/60p、5.4K記録、波形表示を挙げ、同価格帯のα7 IVやEOS R6 Mark IIより実務的に動画向きと述べています。Digital Camera Worldも部分積層センサーと前面バリアングルの組み合わせでVlog用途に向いたと評し、N-RAWやProRes系まで含むコーデックの幅を高評価しています。
ニコン公式からは6K RAW(N-RAW、ProRes RAW HQ)やProRes 422 HQなどを内部記録できると案内されており、編集前提の素材をカメラ単体で確保できます。
競合比較:α7 IV/R6 IIと迷うポイント
ソニーα7 IVは33MPと色づくりの幅で強く、4K/24-30pをフルサイズで押さえられます。ただし4K/60pはSuper35限定なので、画角とレンズ選びに影響します。EOS R6 Mark IIは扱いやすい4KとAFの安定が魅力ですが、Z6IIIのような内部RAW運用とは方向性が違います。外部収録を前提にするか、機材を減らしたいかで結論が変わります。
少人数制作で現場完結したいならZ6IIIが強い。静止画の粘りや高画素が最優先なら、別機種を選ぶほうが幸せです。
ワークフロー(Nikon Imaging Cloud)
撮った後の流れまで含めて“現代のカメラ”になったのがZ6IIIの面白さです。Nikon Imaging Cloudにより、PCなしでの転送やプリセットの適用がやりやすくなりました。
撮影→共有が速いほど、機材は“使われる機材”になります。スペック表だけでは見えにくい部分なので、運用イメージで押さえましょう。
Imaging Recipesで“撮って出し”を整える
Nikonはクラウド経由でPicture Controlプリセット(Imaging Recipes)をカメラにダウンロードできると説明しています。いわゆる色レシピを共有でき、現場でルックを揃えたいときに効きます。
JPEG/HEIF中心なら現像時間を節約できるのが大きい。速報やSNSでは“早い正義”があるので、カメラ内でルックを決めやすいのは価値です。RAW派でもプレビューの色が整うと判断が楽になります。複数台運用で同じレシピを配れるのは地味に効きます。
転送と更新を“現場で回せる”か
Nikon USAは、クラウドへフル解像度の写真をアップロードでき、ファーム更新もクラウドから届ける仕組みを案内しています。PCを開かずに済むと自由度が上がります。ただ現場のWi‑Fiが不安定だと詰まりやすいので、重要案件ではカード運用も残す二段構えが現実的です。使いどころを決めると失敗しません。
各社が連携強化を進める中、Z6IIIは“撮影の延長線”としてクラウドを組み込みに来た印象です。速報・配信が多い人ほど差が出ます。
メディア・端子・バッテリーの現実

スペックの数字より、実際に困るのが“周辺”です。Z6IIIはCFexpress Type B(XQD互換)とSD UHS-IIのデュアルで、バックアップ運用が組みやすい構成です。
デュアルスロットをどう使うか
Nikon公式はCFexpress Type B(XQD)とSD UHS-IIのデュアルスロットを明記し、RAWとJPEG/HEIFの分離保存やバックアップに使えるとしています。運用のコツは、RAWをCFexpress、JPEG/HEIFをSDに分けること。編集担当にJPEGを即共有しつつ、RAWは後で本番現像…がやりやすくなります。
連写や動画で書き込みが詰まると、せっかくのAFやプリリリースが活きません。容量より速度を優先してカードを選びましょう。
バッテリーとアクセサリー、競合比較
PetaPixelは、Z6IIIがEN‑EL15系バッテリーで既存ユーザーが移行しやすいと述べています。Nikon USAは縦位置用のMB‑N14(別売)を案内し、縦撮りの操作も揃えました。
Digital Camera Worldは旧バッテリーグリップと互換がない点、充電器が同梱されない点を弱点として挙げています。複数バッテリー運用なら先に用意しておくと安心です。
マイク/ヘッドホン、HDMI外部モニター、USB‑C給電など、動画派は端子も確認しておきましょう。Z6IIIは内部RAWやクラウド連携まで含めて、運用が詰まりにくい方向に整えています。
レンズ選びとシステムの組み方
ボディの性能が上がるほど、レンズ選びが結果を左右します。Z6IIIは24.5MPなので、解像を追い過ぎるより“実戦で強い組み方”が似合います。キットの24-70mm f/4 Sは定番ですが、用途別に組むとZ6IIIの良さがもっと分かりやすくなります。よく使う焦点域の組み方を整理しましょう。
まず外さない焦点域の組み合わせ
旅行やスナップ中心なら24-70mm f/4 Sのような小型標準ズームが扱いやすい。キットで割安になりやすいと触れられ、描写の良さが評価されています。ボケや暗所は35mm/50mmのF1.8単焦点で一段上がります。Z6IIIのAFは軽いレンズほどキビキビ動くので、単焦点は相性が良いです。
動画中心なら手ブレ補正付きズームやブリージングが少ないレンズが便利。解像より撮影テンポを落とさない焦点域を選ぶとZ6IIIらしさが出ます。
競合比較:レンズ資産で迷う人へ
Fマウント資産がある人は、FTZアダプター前提で移行できることも魅力です。レンズを一気に買い替えず、ボディだけ更新してAFと動画を取りに行くのも現実的です。The Vergeは28-400mmのような高倍率ズームと組み合わせた鳥撮りを紹介しており、“一本で何でも”運用も現実的になってきました。
ソニー・キヤノンはレンズ選択肢が膨大で中古も豊富です。その上でZ6IIIは、操作感・堅牢性とレスポンスを核にした撮影体験が強み。まず“よく使う3本”を決めると迷いが減ります。
ニコン Z6IIIの作例まとめ
各実機レビュー内でNikon Z6IIIの実際の作例も紹介されています。



競合比較:α7 IV/EOS R6 Mark IIとの比較
改めて、Z6IIIの立ち位置を一言で言うと、「電子シャッターを安心して多用できるスピード系ハイブリッド」です。部分積層の高速読み出しとプリリリース(最大1秒)で“撮れた/撮れてない”の差が出やすく、さらに内部6K RAW(N‑RAW/ProRes RAW)まで含めて動画込みの現場運用に寄っています。
α7 IV/EOS R6 Mark IIと迷うポイント
画質(特に低ISOのシャドー耐性)は比較の核心です。PetaPixelは、Z6IIIは部分積層の代償として低ISO側のダイナミックレンジ面で不利になりやすい一方、ISO800付近で差が縮む(=高ISO運用では気になりにくい)整理もしています。そして同レビューは競合について、R6 IIは電子シャッターでビット深度低下→ダイナミックレンジの大きなペナルティが出るため「電子ならZ6IIIが有利」、ただしメカに切り替えたR6 IIは低ISO DRで優位、という比較を明確に書いています。
α7 IVについても、電子シャッター時のDRは相対的に良いがローリングシャッター(歪み)が目立ちやすい、またメカならDR面で大きく有利で、33MPのトリミング耐性もある、という方向で評価しています。
動画で見ると、R6 IIは6Kオーバーサンプルのフル幅4K/60pなど完成度が高く、さらに外部出力で6K RAWも扱えます。α7 IVは4K/60pがSuper35のみなので、画角・レンズ選び(広角側)に影響が出やすいのが注意点です。
総合比較まとめ:Z6IIIが勝つ条件・負ける条件
このあたりを踏まえると、選び分けはシンプルで次のように分けられます。
ハマる機種 | 重視ポイント |
|---|---|
Sony α7 IV | 低ISOの粘り・高画素で残す |
Canon EOS R6 Mark II | メカ画質と高速連写の両立(※電子シャッター時の画質ペナルティは理解) |
Nikon Z6III | 電子シャッター中心のスピード運用+プリリ |
Z6IIIが勝つ条件は、動体+動画+耐久性を一台にまとめたい時。PetaPixelはダイナミックレンジの弱点を認めつつも、同価格帯で最も全部入りに近いと結論づけています。負ける条件は、低ISOでのシャドー耐性が最優先な風景・商品撮影です。同じ価格ならα7 IVや上位Zのほうが安心、という指摘は強めに意識しておきたいところです。
困っている場面が動体の取りこぼしや動画の運用なら、Z6IIIはかなり強い回答になります。店頭でEVFを覗き、RAWを数枚撮って許容できるか確認すると決めやすいです。
Nikon Z6IIIのレビューまとめ
Nikon Z6IIIは部分積層センサーでスピードと動画性能を大幅に高め、4,000nit級EVFや8段IBISなど撮影体験を押し上げたハイブリッド機です。多くの実機レビューは動画面と操作性を高く評価する一方、低ISOのダイナミックレンジ低下を明確な弱点として挙げています。評価の傾向が明確でNikon Z6IIIは立ち位置が分かりやすいです。CFexpressなど周辺コストも見積もってZ6IIIが長く使える相棒になるか判断しましょう。
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