【2025年版】ニコン Z5IIのレビュー比較まとめ。エントリー超え注目カメラ

【2025年版】ニコン Z5IIのレビュー比較まとめ。エントリー超え注目カメラ

Z5II 24-200 レンズキット
Z5II 24-200 レンズキット
旅も日常もこれ一本で軽快に回せる高い対応力が魅力のズームセット。しっとりした色と滑らかな階調で、広がる風景から遠くの被写体まで気持ちよく描写します。堅実に食いつくAFと直感的な操作性でテンポ良く撮影でき、手ブレ補正の恩恵で夕景や室内も安心。荷物を減らしたい方にぴったりの心強い相棒です。ファインダーとモニターが見やすく、強い日差しの下でも構図を追い込みやすいのもポイント。一本で画角を素早く切り替えられ、記録から作品づくりまで活躍します。静かなシャッター音で旅先の静かな場面にも配慮できます。撮って出しの色もまとまりよく扱えます。
Z5II 24-50 レンズキット
Z5II 24-50 レンズキット
持ち運びやすさを重視しつつ、自然な発色と奥行きある描写を楽しめる標準ズームセット。街歩きやテーブルフォト、風景まで気軽にカバーし、素直な階調で仕上がりが読みやすいのも魅力。反応の良いAFと迷いの少ない操作系で、構図づくりに集中できます。コンパクトな荷物で軽快に撮影を楽しみたい方に。ファインダーやモニターが見やすく、明るい屋外でも狙いを定めやすい。静かなシャッター音でカフェや室内でも気兼ねなく使え、撮って出しの色も扱いやすい仕上がりです。背景を整えやすい画角で人物も自然にまとまり、日々の記録から作品づくりまで心地よいテンポで撮れます。
Z5II ボディ
Z5II ボディ
落ち着いたトーンと豊かな階調で、光の表情をていねいに拾うボディ。静かな風景から人物まで、自然で立体感のある仕上がりが楽しめます。堅実なAFと気持ちのよいレスポンスで撮影がリズム良く進み、カスタマイズも柔軟。好みのズームや単焦点と組み合わせて、旅や作品撮りまで幅広く活躍します。ファインダーやモニターは見やすく、強い光の中でも構図を追い込みやすい。握りやすいグリップで安定感があり、長時間の撮影でも疲れにくいのがうれしい。静かなシャッター音で場面を選ばず使えます。撮って出しの色も整いやすく、後編集も無理なく進められます。

ニコン Z5IIは“エントリーの皮をかぶった万能機”。上位機と同じEXPEED 7、9種の被写体検出、最大14コマ/秒(JPEGのみ)やプリキャプチャー(JPEGのみ対応)、EVF3000nitなど、撮影シーンで効く改善がぎゅっと詰まっています。この記事では実写系レビューのリアル、競合比較までを整理し、あなたに向いているかをまとめました。

Author
筆者
みんカメ編集部
みんなのカメラ編集部によるカメラに関する最新情報・レビューなどを毎日配信しています!ためになるプロのテクニックもご紹介。

この記事のサマリー

チェックアイコン

EXPEED 7搭載でAF・高感度・操作感が強化。9種検出と3Dトラッキングで“外さない”。

チェックアイコン

14fps(JPEG)+プリキャプチャー、EVF3000nit、最大7.5段IBISなど“実用の底力”。

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4K/10bit/N-RAW内部記録に対応。4K60pはDX相当クロップで運用設計が要。

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R8/α7 IV/S5IIと比較して総合バランスに強み。初フルサイズ〜準業務のサブまで“失敗が減る一台”。

目次

Z5IIレビューの要点:Z5IIの“刺さる人/刺さらない人”を先に見極める

via: Peta Pixel

Z5IIは「写真が主、動画も手堅く」のユーザーに最適です。暗所対応−10EVのAF、最大7.5段のIBIS、EVF3000nitの視認性で、日常からイベント撮影まで歩留まりが高いのが強みです。対して、無裁切4K60pや積層センサー級のローリング歪み耐性など“最高速系”を求めるなら上位機が合います。

海外からもこの総合力の評判が高く、Digital Camera Worldは「魅力的な価格で、完成度の高い優れたカメラだ」と評価し、TechRadarはZ5IIを「Camera of the Year 2025」に選出。いずれもコストパフォーマンスの高さを称賛しています。

画質・高感度・操作性という“毎日効く三本柱”

24.5MPのBSIセンサーとEXPEED 7により、暗めの室内や夜景でも階調の粘りが期待でき、現像耐性の高いファイルが得られます。EVFは3000nitで屋外の強い日差し下でも確認が容易。センサーの絶対解像よりも“失敗しない画”を優先する派に響く組み合わせです。

操作まわりは専用ピクチャーコントロールボタンやAF-A(静止画時)に対応。3Dトラッキングと9種検出の組み合わせで、ペット・子ども・乗り物まで守備範囲が広がります。

Z5IIが合わないケースの目安

フル幅4K60p前提の映像案件や、ローリング歪みを極小化するハイスピード表現がメインなら、読み出しの速い上位機(例:Z6III)が有利です。超小型軽量重視のユーザーも、別の選択肢で満足度が高くなる可能性があります。ただしこの価格帯での総合点は非常に高く、汎用カメラとしての満足度は上位です。

「まずは一台で全部」を求める人には有力候補。スポーツ主体や映像主体など用途が尖るほど別機が有利。逆に“写真8:動画2”ならZ5IIは実用最適解になりやすいでしょう。

要素別レビュー早見表

項目

評価内容

外観・操作・堅牢

防塵防滴で剛性が高く、深いグリップと直感操作が快適。ボタン数が少なく設定変更はやや階層的。

画質・高感度

約2450万画素BSI+EXPEED 7で階調豊か。高感度も良好だが、ISO12800超ではディテール低下が見える。

AF・連写・プリキャプチャー

−10EVの暗所AFと動物・人物認識が高精度。RAW約10fps、JPEG最大30fps。プリキャプチャはJPEG限定。

動画

4K/30pフルフレーム、4K/60p(DXクロップ)対応。N-RAW内部記録OK。6K非対応で上位機に譲る。

レンズとシステム設計

Zマウントレンズは描写力が高くラインナップ充実。望遠や大口径は価格が高め。

EVF・液晶・視認性

369万ドット・3000nitの高輝度EVFと210万ドット液晶で見やすい。Z6IIIほどの深みはない。

携行性・電源・メディア

約700gと軽量。デュアルUHS-IIスロット搭載でバックアップ容易。CFexpress非対応だがコスパ良。

基本情報のおさらい

via: The Verge

Z5IIは、EXPEED 7+24.5MP BSIセンサーを採用した“外さない万能機”。9種検出AFと3Dトラッキング(−10EV対応)、最大7.5段IBISで安定撮影。動画は4K30pフル幅/4K60p DXクロップ、10bit N-Log/HLG、N-RAW内部記録対応。

EVFは約3000 nit・369万ドットで明るく見やすく、デュアルUHS-IIやピクセルシフト(約96MP相当)も備えた、エントリーを超えるハイブリッドモデルです。

発売・価格の状況

Z5IIは2025年4月25日発売、メーカーの販売価格はボディが258,500円(税込)。複数のキット構成(24-50mm/24-200mm)が用意されています。

“最初の一台”か“サブ機”かでキット選びは変わります。軽快な24-50mmは日常向き、旅行とイベント両取りなら24-200mmの利便が光ります。のちに明るい単焦点を足す設計にすると迷いません。

主要スペック:撮影の歩留まりに直結する項目

Z5IIのスペックは、実際の撮影結果に直結する要素を中心に強化されています。特に暗所AF・手ブレ補正・EVFの明るさ・連写速度は「撮れる確率」を上げるための装備です。数字の意味を撮影シーンに結びつけてわかりやすく整理しました。

項目

仕様・要点

撮影でどう効くか

有効画素数

約2450万画素(裏面照射型CMOS)

解像力と高感度性能のバランスが良く、RAW現像でもノイズが少ない。

AF検出下限

−10EV対応

月明かりレベルでも合焦できる。暗所スナップやライブ撮影で強い。

AF測距点

シングル273点/オートエリア299点

構図端の被写体にもピントを合わせやすく、追従精度も高い。

EVF(電子ファインダー)

約369万ドット/最大3000nit

日中の屋外でも明るく見やすく、色再現が自然。露出判断がしやすい。

手ブレ補正(IBIS)

最大7.5段(フォーカスポイントVR併用で周辺6段)

三脚なしでも1/10秒前後のスロー撮影が可能。夜景や望遠で効果的。

記録メディア

SDカード(デュアルUHS-II対応)

安価で信頼性の高いSDを2枚使え、同時記録やバックアップが簡単。

ピクセルシフト合成

最大約9600万画素相当(静物専用)

商品・風景撮影で高解像合成が可能。微細な質感再現に最適。

連写(メカシャッター)

約7.8コマ/秒(RAW 12bit)/拡張14コマ/秒(JPEGのみ)

動きのある被写体を安定して追える。RAW撮影でも十分な速度。

連写(電子シャッター)

約10コマ/秒(RAW)/C15・C30はJPEGのみ

静音撮影が可能。式典や舞台などの無音環境に最適。

プリキャプチャ機能

JPEG限定・最長約1秒前を記録

シャッターを押す前の瞬間を残せる。動体撮影で“押し遅れ”を防ぐ。

このようにZ5IIは表面的な数値ではなく「撮影の成功率を底上げする」方向にチューニングする意思を感じます。

外観・操作・堅牢のレビュー:迷わず使える“現場設計”

Z6III系に近いレイアウトで、深いグリップとAFジョイスティック、専用ピクチャーコントロールボタンを備えます。EVF高輝度化で屋外の視認性が向上し、可動式のバリアングル液晶で自撮りや俯瞰も容易。防塵防滴・デュアルSDの“安心パッケージ”は初号機でもサブでもミスを減らします。

グリップとボタン配置:考えずに指が動く

シリーズ一貫の操作系で持ち替えても迷いが少なく、Fn配置も実戦的。専用ピクチャーコントロールボタンは色レシピの即時切替に有用で、撮影テンポを落としません。上面の小型化をしつつ“撮影速度”は維持されています。

AF-ONやスティックの“当たり前”が当たり前にある設計は、長時間ロケや重量レンズ装着時の疲労を低減。記録媒体はデュアルUHS-IIで、信頼性とコストのバランスも良好です。

The Vergeは実機レビューで「新しいピクチャーコントロールボタンにより、最大31種類の内蔵カラープリセットへ素早くアクセスできる」と紹介しており、撮影のテンポを損なわない操作性を評価しています。

EVFと液晶:見え方は撮影テンポに直結

EVFは3000nitの高輝度で、旧Z5比約3倍。晴天下での合焦確認や露出判断の速さが向上します。背面モニターはバリアングル化し、Vlogやロー・ハイアングルの自由度が大幅に拡大。撮れる写真の種類が増える“地味に大きな差”です。

画質・高感度のレビュー:24.5MP BSI×EXPEED 7の“素直な絵”

静止画常用ISOは100–64000、動画は100–51200。BSIセンサーと最新処理の組み合わせで、暗い室内や夜景でも質感描写を保ちながら粘ります。-10EVのAF感度や最大7.5段のIBISと合わせ、実写で効く基礎体力を備えます。

DPReviewは「画質は非常に優れている」と総評し、ノイズ耐性や階調の再現力を高く評価しています。

階調とラティチュード:現像で崩れにくいベース

白飛び際や深いシャドーでトーンが破綻しにくく、RAW現像でコントラストや彩度を追い込んでも耐性が高いのがZ5IIの持ち味。ピクセルシフト合成(約96MP相当)は三脚前提ながら、風景の微細描写に効果的です。

肌・空・草木など“記憶色”の再現が素直で、JPEG/HEIF運用でも満足度が高い。印象作りはダウンロード可能なイメージングレシピやフレキシブルカラーで素早く詰められます。

暗所AFとIBIS:−10EVと最大7.5段の合わせ技

−10EVの検出は街灯下や室内イベントで威力を発揮。AFが“合う前提”になると構図と瞬間に集中できます。IBISは最大7.5段、フォーカスポイントVR併用時は周辺で最大6.0段相当。端寄り構図でも歩留まりを押し上げます。

暗所・望遠・ローアングルなど、従来なら三脚や高速シャッターに逃げていた場面で“攻めの一枚”が増える。結果的に同じ時間で残せる写真の質量が上がります。

AF・連写・プリキャプチャーのレビュー:外さないための装備群

via: Digital Camera World

9種の被写体検出と3Dトラッキング、AF-A(静止画)とプリキャプチャーを搭載。連写は〔メカ〕RAW約7.8コマ/秒(拡張14コマ/秒はJPEGのみ)、〔電子〕RAW約10コマ/秒(C15/C30はJPEGのみ)です。プリキャプチャーは最長約1秒で、押す前の一瞬を回収できます。

被写体検出とAF-A:設定の手数を削る

人物・犬猫・鳥・車・自転車・バイク・飛行機・列車まで自動認識。AF-Aは静止から動体へ移る局面でもモード切替不要で、イベントや子ども・ペット撮影の取り逃しを減らします。3Dトラッキングの追従も良好です。

Peta Pixelも実機レビューで「オートフォーカスの性能は非常に優れており、ヒット率が非常に高かった」と評価し、動体被写体でも高い精度を示したと評価しています。

連写・プリキャプチャー:決定的瞬間を物理で拾う

プリキャプチャーはJPEG限定で最長約1秒遡及。押し遅れの致命傷を回避できます。C15/C30はJPEG専用の高速記録で、瞬間の表情やゴールシーンの“前後”を狙う撮り方に適します。The Vergeは「ニコンの3Dトラッキングを使用し、9種類の被写体を自動検出できる」と報じ、AF-Aによる自動切り替えの便利さを伝えています。また、「JPEG撮影であれば14コマ/秒の高速連写が可能」とも評価され、瞬間を確実に捉えるための実用的な速度だと述べています。

動画のレビュー:4K/10bitとN-RAW内部、60pはDXクロップで戦う

via: Peta Pixel

4K30pはフル幅、4K60pはDX相当クロップ。10bit H.265のN-Log/HLGに対応し、12bit N-RAWはSDカードへの内部記録が可能です。波形/アシスト類やE-VRも実用的で、静止画主軸のハイブリッドには十分な“絵作りの自由度”があります。

N-RAW運用の勘所:柔軟性と引き換えの制約

N-RAWは編集耐性が高い一方、Peta Pixelは「フル幅N-RAWはラインスキップ処理のため解像感がやや低下する」と指摘し、高精細を求める場合はDX 4K N-RAWまたは10bit H.265記録を推奨しています。

映像主体のワークではZ6IIIなどの選択肢も検討余地。ただしログ/RAWの選択肢が手軽に使える恩恵は大きく、Bロールやショート動画ではZ5II単体でも仕上げの幅は十分です。

4K60pと安定化:レンズ計画と歩き撮りのコツ

4K60pは約1.5倍相当の画角になるため、広角側を補うレンズ選定がカギ。IBIS+E-VRの合わせ技で歩き撮りの微振動は抑えやすく、商品レビュー系の“手持ちトーク+差し込み”では扱いやすい画が得られます。

レンズとシステム設計のレビュー:最初の一本+次の一本

まずは標準ズームで守備範囲を確保し、明るい単焦点で表現を伸ばすのが王道。家族・旅・ポートレートを軸に、70–180mmや100–400mmで運動会・動物園も網羅。色作りはレシピ+フレキシブルカラーで効率化。撮影頻度の高いジャンルから段階的に拡張しましょう。

日常・旅行の幸福度を最大化する組み合わせ

キットの24–50mmは軽快で街歩きに好相性。旅行派は24–200mmの一本完結でレンズ交換の手間を激減。低照度や大きなボケを狙うなら40mm F2/35mm F1.8を加えると作品性が一気に上がります。

動画寄りなら24–120mm F4で構図自由度と安定を両立。広角Bロールが多いなら14–30mm F4で広角側を補完すると、4K60pクロップ時の画角ロスを回避しやすくなります。

メディアと電源:デュアルUHS-IIの安心を活かす

SD×2で同時バックアップやRAW/JPEG分割が可能。現場での安心感とワーク効率が向上します。USB給電と予備バッテリー1本、V90カードの用意でN-RAW運用の地雷も回避できます。

レンズやアクセは“将来の買い増し”から逆算。ボディの万能さを起点に弱点をピンポイントで埋めると、費用対効果が伸びます。

競合比較まとめ:EOS R8/α7 IV/LUMIX S5II

軽さと無裁切60pならR8、レンズ資産と高画素の余裕ならα7 IV、動画主戦・アシスト重視ならS5II。静止画の歩留まり・堅牢・安心運用の総合点ならZ5II。価格差はレンズやメディア、マイクに回すと満足度が伸びます。

機種

立ち位置

Canon EOS R8

軽量・手頃なフルサイズ入門。上位譲りのAF/画質だがIBIS非搭載で割り切り。

Sony α7 IV

33MPハイブリッドの定番。AFとレンズ資産が強み、4K60pはSuper35クロップ。

LUMIX S5II

動画志向+PDAF解禁で弱点解消。強力IBISとログ運用の自由度が高いコスパ機。

Nikon Z5II

静止画寄りの高コスパ。デュアルUHS‑II・N‑RAW内部記録・−10EV AFが実務的。

競合比較:Canon EOS R8 は軽快高画質、IBISなしの割り切り

R8は軽さと無裁切4K60pが魅力。対してIBIS非搭載・シングルスロットという割り切りがあり、歩き撮りや低速シャッターでの歩留まりはZ5IIが有利です。人物AFの“初動の鋭さ”はR8も得意で、動画比重が高い人には引きがあります。

R8が刺さる人/Z5IIに軍配が上がる人

機動力と無裁切60pという“動画機としての軽やかさ”を最優先するならR8。屋外Vlogや長時間手持ちでは軽さの恩恵が大きいからです。静止画中心で低照度・望遠も撮る人はZ5IIのIBIS・−10EV・3D追従の総合力が効きます。

価格帯が近いときの決め手は“安心運用”。デュアルスロット・強力なIBIS・高輝度EVFを重視するならZ5II、機動力と動画の無裁切60pならR8。用途で明確に分かれます。

競合比較:Sony α7 IV は高画素&巨大レンズ資産で王道の選択

33MPの余裕とEマウントの豊富なレンズは今も大きな魅力。4K60pはSuper35(約1.5倍)クロップで、安定志向ならZ5IIのIBISが有利な場面も。価格はやや上ですが、トリミング耐性やエコシステムの厚みを買う発想なら“長い目の投資”として合理的です。

α7 IVを選ぶ判断軸/Z5IIで十分な人

最終出力が大きい・積極的にトリミングする・将来レンズを多方向に展開したい、こうした人にα7 IVは心強い選択。24MPで十分・歩留まり重視・価格差をレンズに回したい人はZ5IIが実用最適解でしょう。

AFの俊敏さや動画周辺機材の生態系はソニーに優位な領域もあります。それでもZ5IIの“外さない設計”は静止画主戦の現場で頼もしく、総合点では拮抗します。

競合比較:LUMIX S5II は映像主戦、AF改善で総合力が拮抗

像面位相差採用でAFが改善し、オープンゲートやアシストの充実など動画主戦で強み。ボディはやや大柄で重量も増えるため、旅やスナップ中心だと携行性は課題。Z5IIは動体AFとIBIS、デュアルSDの安心で“写真主体の万能”を取りに行く設計です。

動画中心ならS5II/ハイブリッドならZ5II

映像案件メインでカラーやアシストを徹底的に詰めるならS5II。ハイブリッド運用で“写真が主、動画も本気”ならZ5IIが総合上位を取りやすい。いずれも優れた現代機なので、自分の納品形式・編集環境・持ち出し頻度で現実的に勝てる方を選びましょう。

競合比較の選び分け:静止画重視/動画重視/軽さ重視の三分法

撮影スタイルで優先順位が変わります。静止画重視はZ5IIの−10EV・最大7.5段・3D追従の安心感を買う。動画重視はS5II/R8/α7 IVの持ち味を確認。軽さ重視はR8のアドバンテージが光ります。

用途の軸

推奨モデル

特徴・選ぶポイント

静止画重視

Nikon Z5II

−10EV対応AF・最大7.5段IBIS・3Dトラッキングで安定感抜群。暗所や望遠撮影での歩留まりが高く、静止画中心ユーザーに最適。

動画重視

LUMIX S5II/Canon EOS R8/Sony α7 IV

いずれも4K60p対応。S5IIは強力IBISとProRes RAW、R8は軽量高画質、α7 IVは10bit 4:2:2で編集耐性が高い。映像制作・Vlogにも向く。

軽さ重視

Canon EOS R8

約461gと最軽量クラス。ボディ単体で持ち歩きやすく、旅行・街歩きスナップに好適。

トータルバランス重視

Sony α7 IV

33MPの高解像とハイブリッド性能。AF追従と操作レスポンスが優秀で、静止画・動画両方を高水準でカバー。

コスパ重視

Nikon Z5II

デュアルUHS-IIスロット、N-RAW内部記録対応。堅牢ボディと高性能を手頃に得られる“静止画寄り万能機”。

Nikonの選び分け:Z5II vs Z6III比較

Z5IIは24年7月発売の上位機「Z6III」と比較されることも多いです。動体・動画中心なら上位機のZ6IIIで、風景・人物・日常中心ならZ5IIにしてその分の価格差でレンズ投資をすることが最適解です。Z5IIとZ6IIIの比較はこちらの記事で徹底検証しています。

ニコン Z5IIのレビューまとめ

ニコン Z5IIは、EXPEED 7と9種検出AF、最大7.5段IBIS、EVF3000nit、14fps(JPEG)+プリキャプチャー、4K/10bit/N-RAW内部と、価格帯を超えた“現場耐性”を備えたハイブリッド機です。R8/α7 IV/S5IIの強みを認めつつ、静止画と運用の総合点で強く推せます。


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Z5II 24-200 レンズキット
Z5II 24-200 レンズキット
旅も日常もこれ一本で軽快に回せる高い対応力が魅力のズームセット。しっとりした色と滑らかな階調で、広がる風景から遠くの被写体まで気持ちよく描写します。堅実に食いつくAFと直感的な操作性でテンポ良く撮影でき、手ブレ補正の恩恵で夕景や室内も安心。荷物を減らしたい方にぴったりの心強い相棒です。ファインダーとモニターが見やすく、強い日差しの下でも構図を追い込みやすいのもポイント。一本で画角を素早く切り替えられ、記録から作品づくりまで活躍します。静かなシャッター音で旅先の静かな場面にも配慮できます。撮って出しの色もまとまりよく扱えます。
Z5II 24-50 レンズキット
Z5II 24-50 レンズキット
持ち運びやすさを重視しつつ、自然な発色と奥行きある描写を楽しめる標準ズームセット。街歩きやテーブルフォト、風景まで気軽にカバーし、素直な階調で仕上がりが読みやすいのも魅力。反応の良いAFと迷いの少ない操作系で、構図づくりに集中できます。コンパクトな荷物で軽快に撮影を楽しみたい方に。ファインダーやモニターが見やすく、明るい屋外でも狙いを定めやすい。静かなシャッター音でカフェや室内でも気兼ねなく使え、撮って出しの色も扱いやすい仕上がりです。背景を整えやすい画角で人物も自然にまとまり、日々の記録から作品づくりまで心地よいテンポで撮れます。
Z5II ボディ
Z5II ボディ
落ち着いたトーンと豊かな階調で、光の表情をていねいに拾うボディ。静かな風景から人物まで、自然で立体感のある仕上がりが楽しめます。堅実なAFと気持ちのよいレスポンスで撮影がリズム良く進み、カスタマイズも柔軟。好みのズームや単焦点と組み合わせて、旅や作品撮りまで幅広く活躍します。ファインダーやモニターは見やすく、強い光の中でも構図を追い込みやすい。握りやすいグリップで安定感があり、長時間の撮影でも疲れにくいのがうれしい。静かなシャッター音で場面を選ばず使えます。撮って出しの色も整いやすく、後編集も無理なく進められます。

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