ばら公園

ばら公園は、花壇とアーチ、噴水が幾何学的に並ぶ“色と香り”の舞台。初夏と秋の二季咲きが狙い目で、朝露の時間は花弁がきらめき、逆光に透ける質感が際立つ。広角でアーチと空を大きく入れて開放感を、望遠で色の帯を圧縮してグラフィカルに。マクロでは花芯と花粉の立体感を丁寧に、PLで葉の照り返しを抑えると階調が整う。夕方のゴールデンタイムは花弁の縁が金色に縁取りされ、縦位置でアーチを額縁にすると奥行きが強まる。背景の人影やベンチは大きくボカし、色面を主役に据えると上品にまとまる。名札や剪定ハサミなどの小物を点景に、手仕事の温度もそっと添えたい。