越生梅林

関東三大梅林の一つで、白加賀・紅梅・越生野梅など約1000本が早春の里山を白紅に染め上げる。園内を流れる越辺川の支流や水車小屋を前景に入れると立体感が出て、朝霧や雨上がりのしっとりした空気は花弁の瑞々しさを強調。梅まつり期間は猿まわしや屋台が並び、観梅客のにぎわいをスナップすれば旅情豊かな作品に。見頃終盤の花筏や散り際の枝ぶりも渋い被写体で、マクロから望遠まで多彩に楽しめる。夕暮れには西日が花を透過し、金色の縁取りが浮かび上がるので逆光露出の調整が鍵となる。広角で満開の園全体を収める際は高台から俯瞰できる遊歩道が便利。