布引渓谷

布引渓谷(長野)は、小諸市の千曲川左岸から山中へと伸びる渓谷で、「信濃邪馬渓」とも呼ばれる豪快な岩壁と清流が魅力です。断崖の中腹には天台宗布引釈尊寺・布引観音が張り付くように建ち、千曲川の河岸から急な参道を登ると、渓谷と観音堂、背後の岩山が一望できる絶景ポイントに出ます。春は桜と新緑、秋は紅葉が岩壁を彩り、観音堂の朱と対比させると画面が一気に華やかに。広角で谷全体を入れるカットと、望遠で観音堂と岩のテクスチャーだけを切り取るカットを撮り分けたい場所です。参道途中のビューポイントからは足元の千曲川や小諸の町並みも望め、観音堂のシルエットと組み合わせれば信州らしいスケール感のある一枚になります。