三階の滝

三階の滝は段を重ねて落ちる優雅な滝で、上段から下段までのラインをどう切り取るかで画の印象が変わる撮影向きのスポット。春は新緑のベール越しに白い流れが際立ち、夏は水量が増えてダイナミックに、秋は紅葉が段々の岩を包み込む。縦構図で全景を収めるカットと、横構図で一段だけをクローズアップするカットを撮り分け、前景に苔むした岩や倒木を添えると奥行きが増す。望遠で落ち口や飛沫の模様を切り取れば、抽象的な作品としても楽しめる。NDとPLを使い分ければ、水の質感と周囲の色彩を自在にコントロールでき、天候に応じて印象を変えられる。滝壺周辺は濡れて滑りやすいので、足場と三脚の脚位置を慎重に選び、レンズの水滴もこまめに拭き取りたい。