小五郎山

小五郎山は岩国市と周南市の境に立つ標高約962mの岩峰で、山頂直下まで迫る花崗岩の絶壁が迫力満点。稜線上の露岩帯からは瀬戸内海や錦川源流域の山々が一望でき、朝夕には岩肌に斜光が当たって陰影が強調される。アプローチの尾根は自然林が残り、ミツバツツジや紅葉の季節には花と岩と遠景の山並みを一枚に収めることができる。広角で岩場のスケール感を強調しつつ、前景にハイマツや低木を入れると奥行きが増す。足元は切れ落ちた場所もあるため、三脚は低く構えて安全を確保しながら、雲の動きや光の変化をじっくり待ちたい。