妙高山・燕温泉登山口

白濁の湯煙が漂う燕温泉を起点に、滝と峡谷、火山の斜面へアクセスできる妙高山の表情豊かな入口。春は新緑と残雪、夏は渓流の涼と深い緑、秋は紅葉の錦が谷を埋め、冬は雪煙と湯気の対比が面白い。橋や木道、石畳をリードラインに、広角で谷のうねりを大胆に、望遠で岩壁や滝のテクスチャを丁寧に拾う。水量や風向で反射と飛沫の形が変わるため再訪の価値が高い。薄曇りは反射が整い、偏光は浅めで濡れ色と映り込みを両立。夕暮れの群青は湯煙が柔らかく溶け、温と寒のコントラストが際立つ。夜は山小屋や温泉の灯が滲み、微風なら長秒で湯煙をレースのように描ける。