多久聖廟

1708年建立の日本最古級孔子廟で、唐破風屋根と鮮やかな彩色が中国様式を色濃く残します。欄間や斗拱の彫刻は緻密で、朝の柔らかな逆光や雨上がりの水鏡が格好の被写体。春秋の釈菜では雅楽と儀式が行われ、朱傘を差す儒服姿の行列が石畳に映えて写真映え抜群です。境内は終日無料開放されており、静寂の中で建築美をじっくり切り取れるのも魅力。周囲の竹林や参道の灯籠を前景に配置すると奥行きある構図になります。夜間は常夜灯が石畳を照らし、長秒露光で朱と翡翠のコントラストが浮かび上がる幻想的な写真が撮影できます。また近隣の多久駅からの夕陽も合わせて撮影旅が楽しめます。