向道湖

向道湖は、岸の曲線と水面の余白が気持ちよく、シンプルな構図ほど強く決まる湖。凪いだ朝は水鏡、曇天は反射が落ち着き階調が残ります。広角で空を大きく取り、湖畔の道や柵を導線にすると奥行きが伸びる。望遠で対岸の樹林を圧縮すればレイヤーが増し、鳥や小舟が入ると一点景でスケール感も出ます。夕方は逆光のきらめきを点で散らし、日没後はブルーアワーまで粘るのが正解。PLで映り込みを調整し、ND長秒で波を消すと静寂が際立ちます。水際の苔や落ち葉を寄りで押さえると“季節の証拠”が残ります。雲の影が水面を走る日は連写で光の模様を拾うと臨場感が出て、風景が一段生きます。