ヒメボタル観賞会

ヒメボタル観賞会(岩手)の森では、地表近くで点滅する小さな黄い光が無数に浮かび上がり、肉眼では味わえない幻想的な光景を写真で表現できます。完全な暗闇に近い環境なので、カメラは三脚に据え、バルブや長秒露光で点滅の軌跡を重ねて撮るのが基本です。強いライトやフラッシュを使わず、赤いライトで足元だけを照らしつつ、静かにシャッターを切ることで、ホタルと観賞者の両方に優しい撮影になり、森全体が星空のように輝く一枚が狙えます。湿った落ち葉の匂いや沢のせせらぎも、暗部をしっかり残した現像で雰囲気として写真に閉じ込められ、夏の夜の記憶そのものになります。