荒川高原

荒川高原は、岩手の山里に広がるなだらかな草原と畑が特徴で、派手さはないものの光の向き次第で表情が大きく変わる“通い向き”の場所。広角で丘と空、点在する農家や防風林を入れると暮らしの気配を含んだ高原風景になり、望遠で畝の模様や丸めた牧草ロールを圧縮すればパッチワークのような画になります。朝夕の斜光で畦の影を強調したり、霧の出る日を狙えば、素朴な風景が一段とドラマチックに写ります。季節ごとの農作業や軽トラの走る様子も小さく入れれば、地域の生活感まで丁寧に切り取れる、静かな撮影ポイントです。日常の風景写真をじっくり練習したい人に向きます。