名古屋市役所本庁舎

名古屋市役所本庁舎は、石造の重厚さに緑青の屋根が載る独特のシルエットが魅力で、正面の左右対称を丁寧に撮るだけで“絵”になる。朝は人が少なく、低い光が凹凸を浮かせて立体感が出る。曇天は石の階調が滑らかで、雨上がりは路面の反射で雰囲気が倍増。秋は街路樹の色づきが差し色になり、夕方〜ブルーアワーは窓明かりと空の青が好相性。広角で全景と空の余白を押さえ、望遠で窓枠の反復やレリーフ、扉金具を切り取って情報量を整えたい。人影を小さく入れるとスケールも伝わる。柱廊の影はグラフィカルで、モノクロにも強い。三脚も有効。