元伊勢外宮豊受大神社

元伊勢外宮豊受大神社は、森に包まれた参道を歩く時間そのものが被写体になる神社。木立のトンネルを広角で包み込み、鳥居や石段をリーディングラインにすると自然に奥へ視線が導かれます。朝は空気が澄み、薄い霧や逆光の木漏れ日が出ると一気に幻想的。雨上がりは苔や木肌が艶を帯び、落ち着いたトーンで質感が撮れます。標準で境内の空気感を押さえたら、望遠で注連縄、社殿の木部、奉納物の細部を丁寧に切り取って“静謐さの密度”を積み上げたい。露出は白飛びを避けつつ暗部の階調を残し、色は派手にせず深い緑を基調にまとめると品が出ます。参拝者の後ろ姿を一点景に置けばスケール感も表現できます。