懐古神社

城跡公園の中に佇み、石垣・堀・鳥居が一枚で“時代の層”になる神社。春は桜が参道を額縁にし、花吹雪は低速で少し流すと空気まで写る。秋は紅葉が石垣の線を際立て、落ち葉の前景だけでも絵になる。広角で石垣の奥行きと鳥居を同居させ、望遠で提灯や社号額、苔の質感を圧縮すると密度が上がる。堀の水面が使えるなら反射で上下対称も狙い目。夕方〜ブルーアワーは園内の灯りが入るとドラマが増し、夜は手持ち高感度でも雰囲気重視で。露出は白飛びを避けて粘りたい。石垣を斜めに走らせる構図はグラフィックで、桜や紅葉が乗ると一気に完成度が上がる。