廿日市天満宮

学問の神を祀る天満宮は、季節の主役がはっきりしていて撮りやすい。春は梅の花が鳥居や社殿の背景を柔らかく彩り、蕾〜満開〜散り際まで表情が豊か。夏は濃い緑と白壁のコントラスト、秋は澄んだ空気で屋根の線が締まる。手水鉢に花びらが浮く日は、マクロで“季節の証拠”を拾いたい。絵馬や奉納品は望遠で圧縮して撮ると雑味が消え、祈りの気配だけが残る。晴天の昼は白飛びしやすいので、朝夕の斜光か薄曇りが狙い目。雨の日は石畳が艶を帯び、反射を前景に低いアングルで奥行きを作れる。参拝者を小さく入れると“合格祈願の物語”が自然に立ち上がる。