子宝・安産の寺 西福寺

子宝・安産祈願で親しまれる西福寺は、絵馬や奉納品、丸みのある石仏など“願いが見える”被写体が多い。春は花と若葉が柔らかく、梅雨は濡れた木部と石が深いトーンに。夏は木陰が濃く、秋は落葉が石段にリズムを作り、冬は空気が澄んで刻字がくっきり。広角で山門から本堂へ導線を作り、望遠で絵馬の筆跡や鈴緒の繊維、手水の水滴を切り取ると密度が上がる。雨上がりは反射を少し抑えて渋く、境内が小さいほど水平垂直を意識すると端正に決まる。マクロでお守りの布目や水滴を拾い、人物を小さく入れると祈りの距離感も伝わる。前ボケに花を置き、縦構図も◎。