瑞泉寺(鎌倉市二階堂)

鎌倉の谷戸に抱かれた花の寺。岩盤を彫った庭や洞窟状のやぐらが残り、木漏れ日が差すと石肌の陰影が一気に立ち上がります。梅や青もみじ、秋の紅葉と季節の色が濃く、雨の日は苔と濡れ岩が主役。広角で庭全体の奥行きと崖の迫力、標準で岩の層や水鉢、望遠で花越しの仏像や洞の闇を狙うと物語が深まる。夕方は人が引いて静けさが増し、低彩度やモノクロでまとめると“鎌倉らしい余韻”が長く残ります。花の時期は人が増えるので、あえて足元の苔や石段の影に寄って“気配だけ”を残すと混雑でも崩れません。露出はハイライト優先で。雨粒も絵に。